湿気対策について⑥
- カテゴリ:日記
- 2026/05/15 11:48:45
日本では衣食住のほとんどが、高温多湿の夏場対策に重点を置いて発達をみました。湿気の高さは、住みにくい条件の一つです。しかし、日本列島に住む以上、回避するわけにはいきません。今の言葉で言えば、共生するという生活スタイルはこうした風土からつくり上げられてきました。ところが、現代の日本人は、そこで根づいた湿気とつきあう生活の知恵も忘れかけています。
夏の蒸し暑さをしのぐために、冬は多少寒くても我慢して暮らすということは、日本人が事象をうまくつなげて1年の中で生きる術を培ってきた結果ということもできます。言うなれば、「つなぐ能力」を育んできたのが、日本の湿気文化でもあるのです。最近社会問題になっている「キレる」子供の増加には、誰もが困ったことだと思っているでしょう。私は「キレる」ことは、「つながらない」ことだと考えています。本来すべての事象をうまくつなげて生きてきたのに、つなぐ努力しなくなっていることが原因のような気がします。その背景には、子供が自然と共生することを、家庭や社会が断ち切っている現状もあります。
生活の近代化は、人間と自然の共生を遠ざける方向で進められてきたために、子供の世界だけでなく、学問の研究分野、日常生活の中でも「分断」が見られます。例えばホテルではエアコンを止めて窓を開け風を通そうとしても、安全の保証がなければ開けることもできません。安心して窓を開けて自然と共生できる生活を取り戻すためには、湿気の文化に今一度学ぶべきことがたくさんあるのかもしれません。



























