了
- カテゴリ:日記
- 2026/05/04 22:35:54
五月の光は、ただ明るいだけで、何も約束しない。
さつきばれの空は、やけに澄んでいて、こちらの感情など透かしてしまう。
風は軽く、リネンの袖をすり抜ける。
何かを期待していた気配だけが、遅れて消えていく。
恋は、やはり無し。
その言葉は、思ったよりもやわらかくて、
少しだけ甘い諦めの味がする。
ときめきの代わりに、整った静けさ。
曖昧さの代わりに、輪郭のある孤独。
それも悪くない、と呟いて、
わたしはこの晴れすぎた午後を、ひとりで受け取る。

























