嘘の陰影
- カテゴリ:自作小説
- 2026/04/25 16:58:41
第二十二章
喫茶店へと入ると店内は閑散とし、一人の女性が座っていた。…あの人が佑真の元奥さん…緊張が走る。彼はその女性の席へと向かって行った。…「優美、こっち」と促されるように席へと座った。話を切り出したのは佑真の方からだった。…「凛…俺の彼女」と私を紹介してくれた。…「どうも…」私は元奥さんへと頭を下げた。元奥さんは…「あ…どうも…」と小さく呟いた。…「俺、凛とやり直す気ないから」佑真はそうはっきりと言い切っていた。…「あたし…酷い事したって分かってる…でも…佑真の事まだ好きで…」そう元奥さんが言葉にした瞬間私の目には靄が見えた。…この人…何かしらの嘘付いてる…私が佑真を守らなきゃ…そう瞬間的に思った。…「すみません…もう2度と佑真に関わらないで下さい」私はそうはっきりと言った。…「あ…」元奥さんは驚いたような顔をしていた。きっと私の表情が怖かったのかも知れない。…「これ以上の事を話す気はありません…佑真帰ろ」と、彼の腕を掴み席を立った。…「彼女の言う通り、俺にはもう関わらないでくれ」そう言って、店を後にした。車へと戻った私達は、…「優美、すげーカッコよかった、あんなきっぱり言い切れるなんて思ってなかったから」…「今更佑真が好きだなんて都合良すぎるもん…イラついた」…「ありがとな」そう言ってふんわりと笑ってくれた。彼の表情にガチガチになっていた心が解けていく。…元奥さんの嘘なんて知りたくもない。…あんな嘘つき…。…「あ、そだ優美?スマホ買い替えに行こうぜ」…私も頭切り替えていつまでも苛々してられないな…そう思い、…「どしたの?」…「元嫁対策」…「うん」私は笑顔でそう答えた。割と都会の方へと来ていた私達はショップを探し始めた。10分程車を走らせた所にショップはあり、「…ここ入ろうぜ」と彼は言い、車を止めた。…「ねぇ?佑真?番号だけ変えるのはやなの?」と私が尋ねると、…「このスマホ元嫁と一緒に居た頃から持ってたやつだから…なんつーか心機一転?みてーな、はは」…「考えが安直だよな…ははは」…「そっか、良いんじゃない?…安直でも…ふふ」とお互いに笑い合った。私達は車を降り、ショップへと入って行った。




























覚悟もすごい!
スマホを変えるのも得策ですね
行動力ある大人は素晴らしいです
二人だからできることなのかもって思っちゃいました
すんなり読める紫月さんの小説 いつもドキドキしながら読ませてもらっています
ありがとうございます(*・ω・)*_ _)ペコリ