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浅田次郎 「終わらざる夏」を読んで


※ネタばれ注意


浅田次郎と言えば安心して泣ける小説、最後はたとえ残念な結末を
迎えるにしても「魂の救済がある」、想像で書いてるのに人物描写が半端ない
等など、、、感動の名作間違いない読み進めるのがもったいない作品と思っていました。

「終わらざる夏」 興味はあったがあまり知らない終戦後のソ連侵攻による
占守島の戦いを題材にしたヒューマンドラマである。
単行本の方を読んだので全3巻
このうち2.5巻目までは、泣かせるじゃねーかよぉとホロホロ涙流しながら読んでいた
40代夫婦の境遇を軸に描かれており、徴兵年齢ぎりぎりの45歳の旦那は
翻訳仕事で英語ができるために、降伏後の交渉時用にと通訳代わりで無理やり徴兵され、その使命は本人にも隠匿されたまま占守島に送られる、その間にかかわる人々の
描写も心地よい涙を流させてくれた。

読後、、、レビューを見てみたら☆5満点の人も多かったのだが~
「大丈夫、きっとあの人は帰ってくる」と願う奥方の想いに対して
さてどういう結末だったのかというと。。。

相手がソ連兵だったので英語が通じず怪我をしているソ連兵を救おうとして
意図が通じず滅多撃ちにされて戦死致しました。

天国まで100マイルのようなハッピーエンドを期待していましたが、
救いようのない落ちは置いといても「壬生義士伝」のような
亡くなるまで何ページもあるような魂の救済語りもなく
「ぽっぽや」のような納得のいく結末でもなく
第三者の目(つまり撃ったソ連兵)でそれが語られ、その他のサブキャラも
ナレーション的な処理で戦死乃至は他界、、、、
最後は帰りを待つ奥方の描写もなくエロティックな文学小説の一節を
置いて終わった。

鬼熊ぁ。。。郷里に置いてきたおっかさんはどうするんだよー
戦車長。。。満州に置いてきた幼な妻はどうんすんのよ
末松。。。。淡い挺身隊女子との恋心は???

お前は「イデオンか!」と心の中で叫んでしまったよ。
これは途中打ち切りか何かの小説だったんですか?
☆5?いや自分がおかしいの?


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