【真実の名】(7)
- カテゴリ:自作小説
- 2009/11/02 00:38:27
結論からいえば、計画は破綻したが、「駆け落ち」自体はうまくいった。
だが、あれをもう一度やれ、と言われたら、二度とごめんだ、と答える。
もう一度やる必要はないでしょ、とエミーリアが答える事が容易に想像されるのが業腹だが。
「ところで、「エミーリア」じゃない名前を教えていただけませんか?その格好でエミーリアはおかしいでしょう」
「…そのうちにね。今は取り敢えず、好きなように呼んで」
そんな会話から数日後、アウレリス家の墓所でその名を目にした。
『クラウド・アウレリス 享年9歳』
「本当の「エミーリア」は、この下に埋まっています。流行り病だった、という事で、灰にされていますが」
「……なるほど」
何がなるほどなんだか自分でも解らないけど、いろいろな事が腑に落ちたような気がする。
そして、その墓の前で「彼」は、こんな殺し文句を言い放った。
「…だから、好きな名前で呼んでくれていい。それを今後、本当の名前にするから」
どうもありがと~^^。
本編との絡みはそれだけです。
http://www.nicotto.jp/blog/detail?user_id=2002&aid=6864069
に、これのざっくりしたあらすじが書いてあります。
奥が深いですね^^。
・・・・・で、これは一体何処に繋がるお話なのでしょうか??^^;。