8番:レ・ミゼラブル(8)
- カテゴリ:日記
- 2026/02/04 19:09:03
レ・ミゼラブル(8)
Les Misérables
———————【8】———————————
Fut-il, au milieu d'une de ces
distractions et de ces affections qui
occupaient sa vie, subitement atteint
d'un de ces coups mystérieux et
terribles qui viennent quelquefois
renverser, en le frappant au cœur,
l'homme que les catastrophes pu-
bliques n'ébranleraient pas en le
rappant dans son existence et dans
sa fortune ? Nul n'aurait pu le
dire ; tout ce qu'on savait, c'est
que, lorsqu'il revint d'Italie, il était
prêtre.
———————(訳)—————————————
彼の人生で占めていた娯楽と愛情の生活のさ
中、突然これらの謎めいた、恐ろしい打撃、
それは幾度となく彼の心をたたき、彼を倒し
にやって来たのだが、その打撃によって国家
の大異変でその生命も財産も襲撃を受けても
動揺させることのなかったこのミリエル氏は
打ちのめされてしまったのだろうか? それ
は誰にもわからない.わかっていたことは、
イタリアから帰ってきたとき、司祭になって
いた、ということである.
——————⦅語句⦆—————————————
distraction: (f) ❶ 気晴らし、娯楽、
❷放心、不注意
ここでは❷ミリエル氏の家庭没落に
よる放心状態をいう
affection: (f) 愛情
occupaient:(直半過/3複)
occuper: 占める、(に)住む、占領する
subitement: (副) 突然に、急に
atteint de ~: ❶~で傷つけられた、撃たれた;
❷(病気に)冒された
un de ces coups: これらの大打撃のひとつ
coup: (m) 打撃
mystérieux, se: (形) 不思議な、不可解な、
謎の
terrible: (形)恐ろしい、凄まじい、
renverser: (他) 倒す、ひっくり返す
quelquefois: (副) 時には、時々
frappant: < frapper
frapper:(他/自) 打つ、たたく
catastrophe: (f) 大災害、大異変、大事故
public, -que:(形) 公の、公共の、国家の、
万民の
ébranleraient:(条現/3複) < ébranler
ébranler:(他) 動揺させる
prêtre:(m)[カト] 司祭; pasteur [プロ]
———————〘参考〙————————————
今回の仏文は長文の上見慣れない単語が続い
たので、訳に苦労しました.意味を正しく取
れていないかも知れません.念のため、新潮
文庫(佐藤氏訳)の文章を書写しておきます
ご参考になさって下さい.
『世間の大変動のために生活や財産をめちゃ
めちゃにされてもびくともしなかった人も、
ときにはショックを受けて、気も動転するよ
うな神秘な恐ろしい打撃に、彼はこれまでそ
の生活を占めていた気晴らしと愛欲のさなか
に、不意打ちをくらったのであろうか?』
それは誰にもわからない.わかっていたこと
は、イタリアから帰ってきたとき、司祭にな
っていた、ということである.
























