Nicotto Town



今年は「Thisコミュニケーション」がアツかった

「Thisコミュニケーション」六内円栄/集英社・全12巻

20世紀終盤、突然現れた「イペリット」という怪物によって人類がほぼ滅亡した世界。
食料を求めて日本国長野県に辛うじて維持されていた研究所へとたどり着いた軍人・アンドレア・デ=ルーハ、通称デルウハは、そこで戦う不死身の少女たち「ハントレス」と出会う。
彼女たちは、死亡した際自動的に「死亡一時間前の状態」へ自己修復する人体改造を施されていた。
デルウハは毎日のパンとサラミのためにそんな彼女たちの「体質」を利用し、「不都合な事が起きたら一時間以内にハントレスを殺し記憶を消去する」という合理的かつ非人道的なやり方でハントレスたちと二重の意味での戦いに興じていく。


なんであそこから入れる保険があるんですか???(読み終わって真っ先に出た感想)

デルウハ殿という強烈な個性が最大の魅力である本作だけれど、もしアニメ化の話が立ち上がったとして「いや、やめときましょう…」って偉い人たちが判断したとしたらそれも間違いなくデルウハ殿のせいなんすよ。ヒロインたちの死因が「敵の怪物との攻防」より「主人公に殺された」のほうが圧倒的に多い漫画なんて他にあります???

「お前がいて良かった」「こんな俺でも選んでくれるか?」「…誘ってるのか?」が最低殿の三大デルウハシーンだと思ってるんですが(逆、逆)一番笑ったのは「この出方した側の方が驚くことがあんの…??」のシーンです。意識して殺人鬼スタイル決めとったんかワレェ!笑

とにかくめちゃくちゃに格好いいけど最低なシーンを集めたらコミックス全巻になる男、デルウハ殿は一見の価値アリです。
ちょっと「めだかボックス」の球磨川禊と同レベルで他にはないキャラクターが出力されちゃったかもしれない。
六内円栄先生、これが初連載ってゴツすぎませんか…いやこのひと読み切りもおんなじ味のものお出しになられてたな…

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