Nicotto Town



冬はシンセ。SYNTHしんせ。


秋が深まりジャズ/クラシック/前衛を聴き飽き、往年のプログレに。
フロイド/EL&P/YES/ジェネシス等、キーボード物が増えた。
11月末から月初めに自室の大掃除をするついでに、ギタースタンドを改造。

お、1本増やせる。さっそく買ったのが大昔のギターシンセ。
いや、何台か持ってるんですがね、スタンドに隙間あるのはイカンでしょ。
ポリ対応と書いとけば、訳知りならメーカーと機種を特定できるだろう。

ポリとはポリフォニック、和音が弾けるということです。
(1970年代は夢みたいな技術でしたが、21世紀は数万円のペダル1個で可能)
さてシンセ熱に火がついた。アナログのモノシンセ、買っちゃおうか?

VCO、VCF、VCAにLFO、NGにEG、ADSRも好き勝手にいじりたい。
マニアしかワカラン暗号の如きパラメーターこそ音作りの要です。
これまた現在、お安いのもたくさんあるんですが、ちょっと食指が動かない。

主流はPC用ソフトによるモデリング。そのレベルは凄く、本物と区別できない。
ですがね、PC向かうのは仕事だけで十分なんですよ、ソフトシンセはイヤ。
往年の名機の音が出せるデジタル製品も出てるけど、どれもイマイチ。

本物のMini MoogやKORGのMS-20は高値安定、手が出せないなぁ。
YAMAHAのCS10かKORG MS-10ならコンパクトでよい。どちらかだな。
70年代のスタジオに常備されてた初心者向けシンセで愛着もあるし。

YAMAHA DX7以降のシンセにはネガティブな印象を抱いております。
アナログの野蛮さや不安定さ、自由度が制限され、音色も冷たくなった。
多くの鍵盤屋が安定したマシンに飛びつきましたが、私はキライ。

冬はシンセ!と断言する理由の一つは、アナログ回路向きの気候だから。
アナログ回路は電源投入後、使ってると発熱して不安定になるんです。
だから冬のほうがよい。寒空にはアナログシンセの野蛮なサウンドが似合う。

名曲のトーンを真似て四苦八苦する楽しみを再び味わいたい。
On the Runのシーケンスフレーズ、Lucky Manのソロ、Tarkusの咆哮、
Roundaboutのユニゾンフレーズ……どの音色もロクに似せられなかった。

モノシンセで好きなフレーズというと、メロディアスなPFMも佳いけど、
AREA『Arbeit macht frei』後半のファリセッリの暴走ソロが大スキ。
『Giro,Giro,Tondo』のリフのフニャフニャ感もステキ。

なぜ骨董品(ヴィンテージの正式名称)を買うのかといえば、
音の図太さとアナログのダイレクトな操作感に加え、
部品が入手できれば修理可能だからです。私の死後も確実に残る。

デジタル物は無理ですよね。PC88シリーズを現在使う人はいないでしょ?
現行のデジタル楽器は製造終了しメーカーサポート終了すれば、
ほとんどゴミ/リサイクル資源。伝統が生まれる余地がない。

ハモンドにメロトロン、Moog、オーバーハイムやARP、フェンダーローズ、
クラヴィネット、Mono/Poly等には未だ存命の個体が何十台もあるのです。
どこかの国が強い経済を作ろうとしてる。こういう部分、大切にしてね。

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