Nicotto Town


せんちゃん


幻想絵画館


昨日、探し物をしている時に思いがけず失くしたと思っていた本を見つけた。

倉橋由美子の「幻想絵画館」。

懐かしくて再読。主人公は聡明な14歳の少年慧君。彼はネット上に「空想動物園」「冥界通信会」「幻想絵画館」「淫夢交歓会」「タナトス学会」などなどの掲示板を運営し会員との交流を楽しんでいる。

この小説の発表年は1988年。日本発のインターネットは1984年だが、実験的なもので個人がそれを享受できるようになったのは1993年以後である。確か当時はネットを楽しむのは一部のマニアで、接続も不安定だった記憶がある。そして女性がネットを使うのはかなり珍しくてわたしが自分のサイトを作ったときもあえて男性名にしたくらい。

そんな時代に少年がネットを通じて様々なファンタジックな体験をするこのお話は当時としては画期的だったと思う。現代に再読しても、ほとんど違和感がない。
最近では当たり前になったネットからビデオ通話に切り替えたりすることも当時では考えられなかったのだから。

「幻想絵画館」は慧君が体験するファンタジックな経験とそれを象徴するような絵画(実在する)で構成されている。小説を味わいながらそれらの絵画を眺めると格別の味わいがある。

わたしの宝物の一冊。

#日記広場:小説/詩

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2025/11/18 10:59
ネット使い始めたのいつだったかな
面白そうな本だね
豚も久しぶりに読みたくなりました
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2025/11/18 09:23
> 鳩羽さん
1996年でもそんなに一般的じゃなかったような。初期は確かPCでなくワープロやゲーム機でネットする方法も提案されて売り出されてた。だいたい使い物にならなかったけど。
音楽や画像がネットに使われても接続が不安定にならなくなったのは2000年代に入ってからだよね。
それでも画像サイズを小さくするように知恵をこらしたもの。テレホーダイなんて知ってる人まだいるかな。

宝物毎夜一話づつ読んで愉しみます^^
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2025/11/18 09:19
> もふもふ0304さん
度肝を抜かれるくらい仕事できないって、言い方が笑える( ´艸`)。
昔看護師時代に学生さんに手術室でいろいろ教えた時のことを思い出した。
「…こういう手順でする理由はわかる?」とわたしが最後に学生さんに質問すると
「**さんに怒られるから」(**はわたしの名前)と素で答えやがったwww
小学生か!? 度肝抜かれたね。ちなみに想定した答えは「患者さんの安全のため」なんだけど。
今となっては笑える。現実は大変だけど、少し俯瞰して客観視すると「まあ、それで死ぬわけじゃないし」って思えるときもあるよ。
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2025/11/18 08:43
私が初めてインターネット(+パソコン)を
触ったのが1996年。音声じゃなくて
文字だったけど、未知との遭遇でした。

当時の漫画や小説で未来(現代)を描く
って凄い能力だと思います。
見つかった宝物、たくさん味わってね^ - ^
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2025/11/18 08:27
懐かしい宝物との再会、良かったね。

私も何か、ほっこりするような体験がしたいなあ。
今、会社が憂鬱なの。
度肝を抜かれるくらい仕事ができない新入社員の指導を任されてるので。
家庭内でも相変わらず問題抱えてるし、何かいいことないかなあって感じなの。
しょっぱいコメントでごめんね~。




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