Nicotto Town



クリスチャンにはごめんなさいだが二次創作した②

「エリヤ、一体何が?」

エリシャが尋ねてもエリヤはニヤニヤしてなかなか教えてくれません。

「よし、今日の夕飯は抜きで!」

エリシャがそう言ってエリヤの目の前の美味しそうなスープを引っ込めると
ようやく慌ててエリヤは口を開きました。

「エリシャ、俺が今まで何をしていたか分かるか?」
「もちろんです。娼館になんて行ってないことくらいわかりますよ、一応預言者
なんでw」
そうエリシャが軽口を叩くと、エリヤはエリシャが見たことも無いような
引き締まった顔でエリシャに向かって告げました。

「俺はアハブを避けて暮らしてきた。そのせいでお前にもいらぬ苦労を掛けた。
だがそれもこれで最後だ。デカい仕事をする。神の名に懸けて」

そしてエリヤはいつの間にか質素な部屋に持ち込んだ大きな皮袋を見るように
エリシャに言いました。

「これが何か分かるか?石松子だ。植物の花粉だよ。今から面白いものを
見せるからちょっと離れていなさい」

エリヤはそう言って手でなにやら皮袋から淡黄色の粉を掬って水盆にハラハラと
撒き、たいまつの炎を近づけました。

「お師匠様!水が燃えています!」

突然燃え上がった大きな炎を前にエリシャが叫ぶと、エリヤは得心したように
うなづきました。

「これが、起死回生の一手になるのだ」

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