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トゲザコエビ

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おみくじ

こんにちは!九州から関東は昼頃から雨で、近畿、東海では夜に激しく降る所も。

北陸から北海道は晴れ間も出るが、午後は所々で雨。
沖縄は晴れ。

【トゲザコエビ】 棘雑魚蝦 Argis toyamaensis(Yokoya,1933)

               Mosa shrimp

☆トゲザコエビは、エビジャコ科クロザコエビ属の日本の深海に生息する、
 甲殻類の一種です。

<概要>

○トゲザコエビ

トゲザコエビはエビジャコ科の一種で、
この名前よりも「ガスエビ」や「ドロエビ」、「モサエビ」等の、
地方名の方が馴染みがあることも多いようです。

日本海沿岸の産地で食されてきた、とても美味しいエビで、
「見た目は悪いが、甘くて美味しいエビ」として知られています。

これとよく似たものに「クロザコエビ」というのもいます。

トゲザコエビより少し白っぽいくらいで、
ほとんど同じ姿をしていて、一緒に混ざって販売されていることもあります。

「食材魚介大百科」や「旬の食材-冬の食材」等の書籍により、
本種をトゲクロザコエビ(Argis dentata(Rathbun,1902)と、
紹介しているものもあり、
和名トゲクロザコエビとされる種(Argis ochotensis Komai,1997)と、
紛らわしい種もあります。

近年、日本近海に分布するトゲザコエビが、
Argis ochotensis Komai,1997)とは、
別種として扱われるようになりました。

こうした深海エビ類の分類に関しては、
まだはっきりとしていないことが多いようです。

@トゲザコエビとクロザコエビの違い

 トゲザコエビは「黒っぽくスマート」で、
 クロザコエビは「ベージュでずんぐり」とした、
 見た目や生息域、味に違いがあります。

 ★見た目の違い

  特徴     トゲザコエビ          クロザコエビ

  体色     暗色(黒っぽい)          薄いベージュ

  体型     スマート            ずんぐり

  殻の硬さ   やや硬い            柔らかい

  模様     体節の殻の下半分に白い縁取り  尾に近い節に、
                         鞍掛状の暗色横帯

  体長     約12cm           約13cm以上

 ☆生息域の違い

  ■トゲザコエビ

  より深い海域(水深1000m以上)にも生息していて、深海性が強いです。

  □クロザコエビ

  水深300mより浅い海域に生息していて、
  日本海沿岸(島根~北海道)に分布しています。

 ★呼び名と味の違い

  □地方名

  ◆トゲザコエビ

   ・モサエビ、クロエビ、ガスエビ

  ◇クロザコエビ
   
   ・ホンモサ、シロエビ、シロガスエビ

  ■味の傾向

  ・両者とも甘エビ以上の甘味と旨味があるとされていて、
   刺身や握りで人気があります。

  ・クロザコエビの方が、濃厚でコクがあるという声もあります。

  □見分け方のコツ

  ・並べて比較すると違いが分かりやすいですが、単体では判別が難しいです。

  ・模様や体型、色合いに注目しますと識別しやすいです。

 どちらも「幻のエビ」と呼ばれる程、希少で美味です。

 市場では区別をされずに同じ名前で扱われることも多いですが、
 味や見た目に拘(こだわ)るなら、是非違いを覚えておくと楽しみが増します。

@生態

 トゲザコエビは、日本海の水深200~1000mという、
 深い海の泥底に生息しています。

 近縁種のクロザコエビとは、水深250m辺りを境に、
 その生息域が分かれるとみられています。

 ★分布

  分布に関してはまだ未解明のようで、
  山陰以北から日本海からオホーツク海とみられています。

 ☆産卵期

  1~3月とされていますが、
  初夏にも抱卵したものが多く、抱卵期間が長いです。

  又、隔年でしか産卵しないとみられています。

@特徴

 ★体長

  トゲザコエビは体長12~13cm程の大きさで、
  近縁種のクロザコエビより少し大きいです。

 ☆外見
 
  全体的にガサガサした姿で、
  額角(がっかく)は棘程度しかなく、両目が並んで突き出ています。

  ■額角 rostrum

  甲殻類の頭胸甲の前端中央から突き出した角状の突起で、
  エビ類で特によく見られる構造です。
    
  ◇基本情報

   ▲位置
   
    頭胸甲(背甲)の前端中央から前方に突き出しています。

   △形状
   
    剣上又は棘状で、上下の縁に鋸歯状の棘が並ぶことが多いです。

   ▲構造

    通常は背甲と一体化していて、動かない不動構造体です。

   △例外

    シャコ類やコノハエビ類では関節構造になっていまして、
    蝶番のように可動する「額板(rostral plate)と呼ばれています。

  ◆額角の役割と分類上の意義

   △分類の手がかり

    額角の形状や棘の数や配置は、
    エビ類の分類や種の識別に重要な特徴です。

   ▲幼生期の特徴

    十脚類のゾエア幼生では、額角が長い棘状に発達し、
    額棘「がっきょく(rostral spine)」と呼ばれています。

   △他の節足動物にも存在

    アミ類、端脚類、カイアシ類、昆虫類、
    ミジンコ類等にも類似構造が見られます。

  ◆額角の英語「rostrum」の広い意味

   「rostrum」は甲殻類の額角だけではなく、
   哺乳類の鼻口部、鳥類の嘴(くちばし)、蜘蛛(くも)の上唇、
   イモガイの吻鞘(ふんしょう)等、
   様々な突起構造を指す語として使用されます。

   △吻鞘

    動物の口先やその周辺の構造物を指す用語です。

  額角はエビ類の見た目だけではなく、分類学的にも非常に重要な構造です。

  トゲザコエビやクロザコエビの識別にも、
  額角の形状が手がかりになることがあります。

 ☆体色

  全体に赤褐色のものが多いですが、
  獲れた場所によって、クロザコエビのような黄褐色のものもいます。

  しかし、クロザコエビに見られる腹節の背部に褐色の帯が本種には無く、
  頭胸甲の側面に白い斑紋があり、
  腹節の腹側が同じ白色で縁取られています。

 ★棘

  尾の付け根に付いている左右1対の棘が、
  トゲザコエビが鋭く長く尖っているのに対し、
  クロザコエビは丸いことでも判別出来ます。

問題 トゲザコエビの漁獲場所についてですが、
   次の文章の〇○に入る都道府県名を教えてください。

   ○男鹿(おが)半島沖

   ○○県西部に位置する男鹿半島の沖合は、
   深海性の魚介類が豊富な漁場です。

   トゲザコエビは、水深200~1000mの泥底に生息していまして、
   底曳き網漁で漁獲されます。

1、秋田

2、宮城

3、島根

ヒント・・・○火山地形

      寒風山や男鹿三山等、火山活動によって形成された地形が多く、
      目潟火山群(マール)も存在します。

      @寒風山(かんぷうざん)

       ○○県男鹿市にある、条鋼約355mの小規模な火山です。

      @男鹿三山(○○県男鹿市)

       真山(565m)、本山(715m)、毛無山(617m)です。

お分かりの方は数字もしくは○○に入る都道府県名をよろしくお願いします。








  


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