お別れの七日間
- カテゴリ:日記
- 2025/10/22 15:19:59
10年ぐらい住んだ街を離れることになって、引っ越しの準備をしてたんだけど、準備期間で一週間ぐらいとって、来週の水曜あたりに離れようと思っていた。
んで、荷物の方はもうまとめてしまって、不用品の処分も業者が決まって、電気、ガス、水道、ジェイコムの方の解約通知も終わった。月曜から準備を始めたので、意外に早く手続きは終わったのだが、メルカリで不用品の処分市をやったので、その対応と発送で日々終われることになってしまったw
最初は売れるかどうか分からなかったが、意外に、小物は順当に売れていった。炊飯器とか、コーヒーメーカーとか、湯沸かし器とか、メタルラック(小)とかも売れた。
なので、このまま来週まで、残りの処分品の対応で終わるのかもしれないと思っている。まあ、最大の課題は「冷蔵庫」と「洗濯機」なのだが、こちらは流石に送料が8000円ぐらいかかるので、そう簡単には売れないw
まあ、でも、小物類はだいぶさばけたので、良かったかなとは思う。売上分で粗大ごみの費用の半分ぐらいは賄えそうだからね。
さて、そんな不用品処分市をやりながらの、この街での最後の一週間だったのだが、今日はちょっといつも行ってたスーパーに買い物に行ってきた。
おそらく、これがこのスーパーでの最後の買い物になるだろうと思って、道中、色んな思い出、もう見ることもないであろう、風景をスマホで撮影したりした。
10年も住んだ街、10年も通った日常の風景。何気ない、ありきたりの風景だけど、もう二度と見ることもないんだろうなと思うと、切なくて、寂しいという気持ちになった。
何気ない日常こそが幸せ。よく言われることだけど、改めてそう感じた。これからこの平穏無事な世界とはお別れするのだと思うと、この世界のありがたさが尊いものなんだと思えた。
買い物は来週の分まで、最小限のものを買った。冷蔵庫も処分するので、冷蔵しないで食べれるものを買った。引越しの最後らへんは、まさに、サバイバルという感じだw
ちなみに、自転車も売却したので、移動は全て徒歩だ。歩くのは嫌いじゃないが、いつも自転車での移動だったので、スケジュールが気になって仕方なかったw
買い物が終わると、次は、市役所に転出届をしに予定だったので、すぐにその足で市役所に赴いた。めったにいくことのない市役所だったが、去年から新しくなって、綺麗な佇まいだったw
でも、ここももう二度とくることはないのかもしれないと思い、スマホでカメラにいくつか納めておいた。なんだか、この一週間って、この街とお別れするための時間だったのかなという気がして、撮影しながら、切なくなってしまった。
そう、その時間や空間にいるときは、きっとそれがいつまでも続く日常だと僕らは思う。でも、それは違う。諸行無常ということわざが語るように、世界は不可避に変わっていく。
だから、その時の景色を、思い出を、記憶と共に残しておきたいと思うこともある。幸せな記憶であれば、なおのこと。
10年も住んだこの街での時間は、とても幸せだった。多くのことを学び、自分の好きなことを探求できた。
でも、離れる時はやってきた。全てのものは変わりゆくという法則の通り。
まあ、それは仕方ない、受け入れるべきものだろう。ただ、せめて、その幸せだった記憶だけでも、残せておければとは思う。
たぶん、この一週間はそのための時間だったのかもしれない。10年も住んだ愛着のある街、そんな街とのお別れは、そんなにたやすいものではないのだろう。
そうそう、ちょうど今の時期、外にでると香ってくる「キンモクセイ」の香り。キンモクセイの花言葉は、
真実の愛
なんだそうだw なるほど、自分はこの街を愛していのかもしれないと思う。だからこそ、これだけ別れるときに寂しさを感じるんだろうなと思う。
市役所の手続きは意外に長くかかった。書類は紙1枚程度だったのだが、お客さんが多かったせいか、結局2時間近くかかってしまった。でも、早いうちに済ませておいて正解だったなと思う。
もしこれを、アパート引き払った後にやってたらと考えると、先にやっておいて正解だったなと思ったw
小雨の降る帰り道、ワイレスフォンで聞いてたのが、ボーイの「クラウディハート」という寂し気な名曲だった。ボーイというと、東北出身の有名なロックバンドだが、そのサウンドにはこういう寂し気な雰囲気が漂っている。
なんだか、今の気持ちにぴったりだなと思い、しんみり聞き入ってしまったが、でも、この街と出会えたこと、ここで経験したことに悔いはない。寂しい別れだけど、ありがとうと思える。
さて、これで、この街とのお別れタイムも、残り、木、金、土、日、の四日間だ。来週月曜には荷物を全部だして、ネットも解約する。
そして、火曜日に不動産屋にチェックしてもらい、水曜日に飛行機で旅立つ。
メルカリの対応もありそうではあるが、別れの時間も、忘れずに大切にしたいと思う。
では、またw