10月に読んだ本
- カテゴリ:小説/詩
- 2009/10/31 21:27:55
12冊。読んだページ数:4263ページ。(読書メーターから)
読んだ本メモ。読了順。
■琥珀のひとみ/ジョーン・D・ヴィンジ/浅羽莢子訳/創元推理文庫
SF短編集(琥珀のひとみ、猫に鈴を、高所からの眺め、メディア・マン、水晶の船、錫の兵隊)
こういうの好きです~♪重たいテーマなのに、なんていうかシルク・オーガンジーのような感触です。
■デセプション・ポイント 上・下/ダン・ブラウン/越前敏弥訳/角川文庫
大統領戦を背景にNASAの発見した隕石をめぐるエンターテインメント・アクション・サスペンス。
知らずに読んだら、間違いなく映画のノベラゼーションだと思っていました。
読みやすさは他の作品と同じで、パターンも似通ってます。読ませるパワーは他作より低めに感じました。
隕石の中に発見された生物の化石。はたして宇宙には生命が存在するのか?
タイトル(Deception=だますこと、ごまかし行為)で、ウソがわかりきっているとはいえ、
天使と悪魔ではあれだけ語っている著者が、このテーマを宗教色無しに語るのは少し違和感を感じます。
私的おもしろさは、天使と悪魔>ダ・ヴィンチ・コード>デセプション・ポイント。
■イリーガル・エイリアン/ロバート・J・ソウヤー/内田昌之訳/ハヤカワSF文庫
エンターテインメントなSF法廷サスペンス・ドラマ。
ハラハラドキドキこの先どうなるの~?と予測がつきませんでした。とてもおもしろかったです♪
外見も人類とはまるで違うエイリアンが被告の陪臣裁判なんてありえんやろーというのが、
薄っぺらではない説得力が感じられるドラマになっています。
結末はアメリカ的なノーテンキさを感じますが、読後感もさわやかでそれもいいかなと思います。
でも、カナダの方でしたっけ。
ソウヤーは初読みだったんですが、今後他の作品を読んでいくのがすごく楽しみになりました。
■テイルチェイサーの歌/タッド・ウィリアムズ/平野ふみ子・平野英里訳/ハヤカワFT文庫
猫族の世界を舞台にした猫が主人公の冒険ファンタジー。猫の描写はとてもリアルです。猫まみれ。
擬人化しすぎていない猫とほめられているけど、それほどでもないような…。
読んでいて「ひげよ、さらば」や「サイボーグクロちゃん」の猫や犬たちを思い出しました。
ストーリーや展開は少し凡庸に感じるけど、物語に織り込まれている猫の神話がとても面白いです。
人間の祖先は、かつて高慢の罪で姿を変えられた(耳と尻尾をとられて身体を引き伸ばされた)猫なので、
人間は本来、猫にお使えしなければならないのです~。(これはストーリーと直接関係ありません)
■アインシュタイン交点/サミュエル・R.ディレイニー/伊藤典夫訳/ハヤカワSF文庫
恋人を殺された青年の復讐と恋人を取り戻そうとするファンタジー冒険譚。
読み始めは、んー???となってしまったのですが、いつのまにか引き込まれていました。
メタファーを読みとったりもできるのだろうけれど、私は適度に(というのもヘンだけど)
わからないまま自分だけ迷宮に置き去りにされているような部分もあって、それもここちよいです。
■ブレイブ・ストーリー 上・中・下/宮部みゆき/角川文庫
私には合わない本でした。
著者の本はかなり前に「龍は眠る」「ステップファザー・ステップ」を読んだぐらいないのだけれど、
けっこうおもしろかった記憶があるので、”和製ファンタジーの金字塔! ”と言われている、
自分の好きなジャンルのこの本で、ここまでハズレるとは思っていなくてちょっとがっかりしました。
なんていうか、何故か、いい年した大人が演じている子供のようで気持ち悪く感じます。
主人公のワタルが、リアルでは実は引きこもりの大人だという設定だったりするとよかったかもとか、
語りすぎてるんだよとか勝手なことをぐだぐだと思ってみたり…。
洋書---♪
■The Knight and the Dragon/Tomie dePaola
■Skellig/David Almond
■Beware of the Frog/William Bee
ソウヤーは、作品の波とか自分の好みとの不一致とかあったとしても、
基本的には必ず楽しめそうな予感がします~。読む前のワクワク感もたいせつですよね~♪
>あすかサマ 「火車」は宮部さんの代表作の中に必ずあげられていますよね。
いつか読んでみたいです。いつか…。
ダン・ブラウンは処女作の「パズル・パレス」は読んでいませんが、
もう映画化の話が出ているというラングトン教授シリーズ3作目「ロスト・シンボル」に期待してます。
邦訳は来年出版予定だそうです。
ダン・ブラウンの本は「ダ・ヴィンチ・コード」を読んだ時に一緒に読んじゃおうと
思ったんですが、結局読めずじまいで(笑)
宮部さんの本だとこれはまだ未読です。「火車」とか、特定の本ばっかり何度も
読んでて・・・・・・
イリーガルエイリアンをお気に召されたなら、他の作品もきっと楽しめると思います。
特にオススメは「さよならダイノサウルス」。センスオブワンダーに満ち溢れてます。
ダン・ブラウンはやっぱり天使と悪魔が一番面白いですよねぇ。
なんであんなにダ・ヴィンチコードがもてはやされたのやら。
1日1冊を一気に読みました。合わないのは私だけじゃないとわかって、安心しました~(笑)
>青ちゃサマ トム・ハンクスはラングトン教授のイメージとまるで違いますよねー。
「デセプション・ポイント」は女優のような美人ヒロインが主人公です。
まだ読んでなかったですぅ☆←すっかり忘れてた!
映画化の主人公がトム・ハンクスというのが
なんか違和感かんじている青ちゃです☆
もうちょっとスリムでハンサムのイメージが・・・・
あと髪がトム・ハンクスだと少ないような・・・・・・
埃が積もってます
皆が面白いと言っているので、読みたいとは思っているのですが・・・
ブレイブストーリー、私は、途中で投げました・・・
読み終えただけすごい~
この方の作品、歴史ものとかはすきなんですが・・・