ローリング氏はX(旧ツイッター)への長文の投稿で、ワトソン氏と映画「ハリー・ポッター」シリーズで主演を務めた俳優ダニエル・ラドクリフ氏が「私が創造した世界の事実上の代弁者の役割を担い続けている」ことに憤りを表明した。
ラドクリフ氏とワトソン氏は共に、ローリング氏のジェンダー問題に関する姿勢に異議を唱えている。
これまでワトソン氏についてそれほど率直に発言してこなかったローリング氏は、ワトソン氏は幼いころから特権を享受しているため、問題を正しく認識できていないことを示唆した。
「私は(ワトソン氏のように)14歳で億万長者になったわけではない。エマを有名にした本を執筆しながら、貧困の中で暮らしていた」「だからこそ、エマが熱心に取り組んでいる女性の権利の破壊が、彼女のような特権を持たない女性や少女たちにどのような影響を与えるかを、私自身の人生経験から理解している」と述べた。
ローリング氏は長年、性自認に関する議論の最前線に立ち、トランスジェンダー運動を非難してきた。
トランスフォビア(トランスジェンダー嫌悪)だとの批判に対しては、女性の権利や、トイレや更衣室などの女性専用スペースへの影響を懸念しているにすぎないと説明している。
■「火に油」
ローリング氏は、2022年にワトソン氏から一行のメモを受け取ったことにも憤りを示した。
ワトソン氏はローリング氏を公然と批判した授賞式の後、「あなたが今経験していることを本当に気の毒に思う」というメッセージをローリング氏に送った。
ローリング氏は「これは、私に対する殺害、レイプ、拷問の脅迫がピークに達していた頃で、安全対策を大幅に強化しなければならず、常に家族の安全を心配していた時期だった」「エマは公の場で火に油を注いだばかりだったが、一行のメッセージで懸念を表明しておけば、エマは本来思いやりのある優しい子だったと私を安心させることができると思ったのだ」と述べた
ローリング氏はワトソン氏について「これほど正直に」なろうと決めたきっかけについて、先週ワトソン氏が依然としてローリング氏を愛し、大切に思っていると発言したことだと示唆した。
ローリング氏はワトソン氏の発言について、「私を声高に非難することが以前ほど流行らなくなったことに気づいたからこそ、態度を豹変させたのだと思う」との認識を示した。
「大人ならば、友人の暗殺を頻繁に呼び掛ける活動家運動にすり寄りながら、その旧友の愛を受ける権利を主張することはできない」「エマには当然、私に反対する自由があり、私に対する自分の気持ちを公の場で語る権利がある。しかし、私にも同じ権利があり、ついにそれを行使することに決めた」と続けた。【翻訳編集】 AFPBB News
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私が今回 ローリングさんのどこに好意的感情を持ったかと言えば、
彼女は ハリポタ第1作後から インタビューでは、この作品は自身の貧困からの脱却のために書いたと明言していたし(つまり生活費を稼ぐために書いたと。)
彼女のあちこちでの発言と 作品の傾向からも 彼女が 生活面でかなり苦労していたことはうかがえる。
(主に彼女にとって家族かそれに近い人達とのかかわりの中で 彼女に多大な金銭的・精神的負担が生じていたように感じた)
なので 「物欲炸裂作品をファンタジーのカテゴリーに入れるなんて」と私はブツブツ言っていたわけですが。
そして 彼女の作品が映画化される過程においても
常に子役たちに配慮した発言を繰り返しながらも
それ以外の映画関係者への謝辞が一切ない点から、
「あー お金のために映画化権を売ったんだろうなぁ
その契約の中には 映画を一切批判しないという項目も含まれてたのかな?」
「私個人としたら あの映像(絵作り)が凝ってるから映像作品としては好きだなぁ 役者さん達もいい人達をそろえているし」と思いつつ
毎作「このシーンはどういう映像になっているのだろう?」と楽しみに見に行っていた。
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ハリポタ第1シリーズの映画化が終わり、エマ・ワトソンが アイコンとして10代の世論誘導の走狗となっていくのを見ながら、
「イギリスの子役もすっかりハリウッドに飲み込まれそまっちゃって、
アメリカの団体の主張をイギリスの子供達にアピールする役目を嬉々としてやっちゃって・・
グローバル化=文化的洗脳・侵略の典型的事例だわ」と冷めた眼で見てました。
そして 次世代をターゲットにした洗脳・文化汚染が露骨に展開し、進行しているのに、それに対して表立って公然と非難するイギリス人がいないのを嘆息しつつ、ローリングさんだけは 相変わらず控えめながらも 声を上げているなぁとみてました。
それでも ずいぶん限定的な物言いしかしてないなとも。
しかし、今回初めて ローリング氏がエマに対する自分の立場を明確にしたことにより、
ローリングさんも ワトソン35歳(1990年生まれ)を一人前と認めて、彼女を 原作者が庇護すべき対象=子役とみなすことをやめたんだなと思った。
そして ローリングさんにとっては、「おおむね35歳までは 青少年=保護&教育対象」という日本の青少年健全育成政策の基準と同じ目で、ワトソンをみていたのかしらん?なんて思ったら
そういう彼女の姿勢に共感を覚えました。
・というわけで、引用記事の「火に油」という小見出しには、AFPの悪意・メディア暴力(個人を意図的に貶める それもステマ手法で)を感じました。
さらに リード部分で ローリングがエマを「無知と批判した」というくだりは、読者を錯誤に誘い、エマのファンにローリング氏への反感をあおって ローリング氏に攻撃的行動をとらせるための作為的ミスリード(悪質誘導)の可能性が高いと思います。
だって ローリングさんの発言の趣旨は、
『これ以上「ハーマイオニー」の顔をして エマが自己主張し、そのエマの発言によって 自分が脅迫等身の危険が引き起こされているのに、あたかも自分の親友であるかのように語り自分を気遣っているフリをするのを、今後は容認しない』
と言っているのに過ぎないのだから。
つまり話の主眼は「容認しない」=「そっちはそっちで勝手に言ってろ。でも これまでのように それを黙ってやり過ごしたりはしないよ。(=今後は あなたの言動に対してNOも言わせてもらうわ)」と
言っているにすぎないのだから。
つまり ローリングさんが エマさんに対してとる態度・スタンツを 従来とは変えると宣言したに過ぎない
エマが無知だとは 今回は言ってない (昔は やんわりとそういうニュアンスで もっと考えてみて、と言っていたような気がするけど、今回は 互いの関係性を変化させることを話しの中心にしていると感じました)