安全
- カテゴリ：小説/詩
- 2025/09/05 21:28:53
傷つかぬようにと
弱さを知られぬようにと
幾重にはりめぐらしてきた防衛線
日常という中にいれば 確かに
傷つけられることなく
心乱されることもなく
安全でいられる
しかし 心満たされることもなく
激しい情熱や感動も知ることもない
でも、それでよかったのだ
あなたは自分に尋ねた
本当にそれでいいの？
ひとつだけ願いが叶うなら
君は何を願うのだろうか
君は誰に願うのだろうか
“安全”以上の何かを！
風鈴を洗濯しちゃいけないの？
