Nicotto Town



無題

空気は甘く、重たく、肌にまとわりつく。 

まるで誰かの吐息が、ずっと耳元に残っているような、そんな湿度。 風は吹いているのに、逃げ場がない。 

 

 

 

それが、心地よくて、少し怖い。

南の島の午後、果実の香りが空気に溶けて、 遠くで誰かが笑っている。

 その声は、知らないはずなのに、懐かしい。 胸の奥が、理由もなく高鳴る。

汗ばむ首筋に、光が差す。 それは祝福か、誘惑か。 どちらでもいい。 

この場所では、どきどきすることがすべてだから。

世界は、少しだけ歪んで見える。 色が濃く、音が近く、時間が溶けていく。 

そして私は、まだここにいる。 

 

 

 

この湿度の中で、 誰かの気配を探しながら、 楽園の入り口に立ち尽くしている。

#日記広場:日記

アバター
2025/08/23 21:49
> PiPi。さん
いえますなw
アバター
2025/08/23 21:27
歯周炎の吐息は勘弁して欲しいですw



Copyright © 2025 SMILE-LAB Co., Ltd. All Rights Reserved.