Nicotto Town


安寿の仮初めブログ


入笠山に登ってきました。



お盆の時期も終わったし、
少しは観光客が少なくなっているだろうと思って、
八ヶ岳の南向かい、
南アルプスの最北端に位置する
入笠山に登ってきました。

この山は1955mと、
標高的にはたいしたことがない山なのですが、
花が咲き誇ることで名高い山なのです。
花の百名山という本にもリストアップされています。

そして、この山の便利なところは、
麓から山頂近くの1780mを超えたところまで、
夏でもスキーゴンドラが運行されていること。
往復2400円と安くはないですが、
これで一気に高度を稼げます。

山頂駅を降りて、まずは、
「恋人の聖地、八ヶ岳展望台」を目指します。

ここは八ヶ岳をバックにして、
恋する二人が映えるような写真が撮れるテラスになっていて、
快晴の今日は八ヶ岳がすべて見渡せましたが、
肝心の恋人がいないぞ!

誰もいない展望台で、
備え付けの鐘をならして、
おお~い、恋人出てこい!

でも、間違って熊が出てきたらどうしよう。
おっと、熊鈴を付けるのを忘れていた。

とはいえ、この場所は、
幸せそうな二人を端から眺めていると、
なんだか無性にむかつくためにあるというよりも、
その展望台までのお花畑が秀逸なのです。

6月頃はスズランの群生地のようですし、
8月になっても様々な花が開いて、
その花の蜜を求めて、蝶が群れて飛んでいる場所。
いやぁ~、蝶が舞い踊るお花畑って本当にあるんだなあ。
きっと妖精さんが、私の恋人なのよ~   ☆\(ーーメ) 無理があるな


展望台から元の道に戻ってしばらく歩くと、
鹿除けの柵を通り抜けて、入笠湿原に入ります。
ここもまた、すり鉢状になっている湿原に、
数多くの花が咲き乱れ、
ゴンドラ乗り場でもらったガイドブックに掲載されている
花の図鑑を頼りに、花とその名前を照らし合わせながら、
グルリと湿原を廻るように進んで行きます。

湿原を抜けると、山小屋とトイレと休憩所があるので、
そこで小休憩。

次に、入笠山登山口に広がるお花畑に入ります。
ここも緩やかな斜面にお花が咲き乱れ、
その斜面の途中から入笠山への登山道が続いています。

ですが、登山道といっても、30分も登れば、
入笠山山頂に到着。
ここでも一休み。

おおお~、絶景です。
ここは、南アルプスの最北端に位置しているため、
甲州街道を挟んだ向かいには、八ヶ岳が広がり、
南東の方角には、南アルプスの甲斐駒ヶ岳や仙丈ヶ岳。
伊那谷を挟んだ向こうには、中央アルプスの木曽駒ヶ岳。
そして、その北側に御嶽山、乗鞍岳と続き、
北アルプスに目を向ければ、
穂高岳から槍ヶ岳、その手前に常念岳、
その北側に、針ノ木岳、爺ヶ岳、鹿島槍ヶ岳、五竜岳といった
後立山連峰が続き、北端には白馬岳がくっきりと見えます。

この展望の中、唯一見えなかったのが富士山。
富士山は雲に包まれていました。

さて、山頂で一服した後、
大阿原湿原へと向かいます。
入笠山山頂から大阿原湿原への下りは、
ちょっと道が荒れていて、
石がゴロゴロしていて緊張しますが、
こういった危険箇所も30分と続きません。

平坦な道に出て車道と合流しますが、車道は歩かず、
樹林帯の中のほとんど起伏のない道を歩いていくと、
大阿原湿原に到着。

でも、この湿原は、
湿原というよりは、かなり平原になっていて、
どんどん樹木が平原に進出している感じがしました。
温暖化の影響であるのかは定かではありませんが、
徐々に消えつつある湿原のようです。

この湿原をグルリと廻る木道があるので、
そこを巡ってきましたが、
この湿原は、少なくてもこの季節、
花を楽しむ湿原というよりは、
湿原の周囲を囲む笹原と樹林帯の中を歩くという感じで、
湿原歩きというよりも樹林帯歩き、
でも所々、樹林の足元に美しい苔が広がる場所を歩いて行きます。

グルリと湿原を廻った後、一休みして、
来た道を引き返し、
途中から入笠山山頂を巻く感じで続いている道に入り、
しばらく歩くと、ここにも八ヶ岳ビューポイントのテラスがあります。

そして、そのまま歩いて行くと、
入笠山登山口にあった花畑に出て、
その後、再び入笠湿原に戻り、
そこからゴンドラ山頂駅に向かって歩けば、
13:30頃に、山頂駅に到着。

ここで一休みして、ゴンドラで降りれば、
14:00に麓の駅へ。
麓では、ちょうどパラグライダーの講習が行われていました。
この富士見パノラマリゾートは、
冬場のスキー場だけでなく、
夏場は、ゴンドラを活用しての、
パラグライダーやマウンテンバイクの拠点にもなっています。

さて、下山後は、お風呂。
でも、富士見パノラマリゾートの側にある日帰り温泉は、
高い割りに設備がしょぼいので、
家への帰り道の途中にある、
原村運営のもみの湯に入ってきました。

ここで汗を流し、
サウナもあるので、もっと汗を流して整えて、
大広間でゴロゴロした後、
帰り道の途中にある「たてしな自由農園」という
お土産を買うにはいいけれど、
何もかもがお値段高めのお店で、
明日のパンと今日の夕方に飲むワインだけを買って帰路につき、
17:00にただいま~。

早速、洗濯。
そして、ベランダに出て、
夕焼けを見ながら、
昨晩作ったラタトゥイユをつまみにワインを飲んで、
この山行記録を書いたのでした。

おしまい。

#日記広場:日記




月別アーカイブ

2025

2024

2023

2022

2021

2020

2019

2018

2017

2016

2015

2014

2013

2012

2011

2010

2009


Copyright © 2025 SMILE-LAB Co., Ltd. All Rights Reserved.