Nicotto Town



グリーンブックで心がほどけた夜

最初はよくあるバディものかと思ってた。
黒人の天才ピアニストと、粗野な白人運転手。性格も育ちも真逆。なのに、南部をツアーで一緒にまわることになる。

南部って、当時はまだ黒人差別が色濃く残ってた場所。
ホテルにも入れない、食事も別、演奏しても拍手はされるけど、扱いはひどい。
でもピアニストのドクは、そういう差別にも静かに耐えて、品位を崩さない。
一方で、トニー(運転手)はガサツだけど、正義感はあって、だんだんドクに対してちゃんと向き合おうとする。

最初は仕事として乗ってた車の中が、いつのまにかふたりの“対話の場”になっていく。
言葉じゃないところで、お互いに教えたり、教えられたりしていく感じがすごくよかった。

たとえば、ドクがトニーに手紙の書き方を教えるシーン。
何気ないけど、あの場面がすごく好きだった。
逆にトニーが、レストランで「出ていけ」と言われたドクをかばうシーンでは、何が大切かってことをドンと見せてくれる。

観ていてふと、「ほんとうの教養ってなんだろう」と思った。
知識やマナーじゃなくて、人の痛みにちゃんと目を向ける力。
そういうものが、静かに描かれてる映画だった。

最後まで派手な展開はないけど、人と人が歩み寄るって、こういうことなんだなって思えた。
差別とか友情とかのテーマよりも、「人を理解するって、簡単じゃないけど、できないことでもない」っていうメッセージが、静かに響く映画だった。

あと、エンディングがちゃんとあたたかいのが嬉しかった。
重たいテーマなのに、観終わったあとほんのり明るい気持ちになる。
こういう映画、時々観ると心のバランスが整う気がする。

#日記広場:日記

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2025/08/09 17:30
> りりさん
是非^^
アバター
2025/08/09 16:37
色々と考えさせられるテーマの映画ですね。
ほんのり明るい気持ちになれると言うことは、良い終わり方をした作品
なのかと思いました。
機会があったら観てみますね。



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