Nicotto Town


ボクダヨー


【琥珀】私の物語

薄れゆくまどろみの中からふっと意識が浮かんだ。


なにか先程まで夢を見ていた気がするが…
残念なことに全く覚えていない。

いや、悪夢であった可能性を考えると残念とも言い難い。

ぼんやりとする頭でそんなことを考えつつ
ふたたび襲いかかる睡魔を首を振って遠ざけ、時計を一瞥。


…4時26分。

4時、26分、か。

よん、たす、にぃ、は…ろく…


…待て、4時26分??

不意に頭がしゃきっとした。

確か昨日の私は6時にアラームを設定したはずだ。

そして普段の私ならば。

その時間まで熟睡しているはずである。

それがアラームの1時間34分前に目覚めるなんて。


おかしい。絶対になにかがおかしい。

その違和感に同意するように脳もなにかを訴えかけてくる。

私はなにか忘れているのだろうか。


そんなことを思いながらもまだ寝る時間は十分にあると考え、
睡魔に身を任せようとしてみる。

…寝れない。

眠気はある。だが寝れない。

貴重な睡眠時間を諦め、まだ重いからだを起こす。

その瞬間、目に入るカレンダー。

そして今日の日付についたピンク色の花丸。

先程まで感じていた違和感の正体がわかった。


どうやら寝起きで頭が働かなすぎて、大切なことを忘れていたらしい。

今日は…今日は…

_____“彼”と海、行く日だ…!


この日をどんなに待ち望んでいたことだろう。

彼…つまり恋人…と。今日。海に行く。

脳がそれを認識したその瞬間、
心臓の鼓動が嫌と言うほど聞こえる。


…あぁだめ!落ち着けない!落ち着けるわけもない!

からだが軽い。

はやく行きたくてたまらない。

いや早く行きすぎたところで何も意味はなさないか、落ち着こう…

落ち着け私…落ち着け…

…無理だ。全くもって落ち着けない。

むしろテンションがMAXになっている自覚がある。

…“彼”が絡むといつもこうなるなぁ。

もはや限界を超えてする頭でそんなことを考えていたら
とてつもなく軽いからだが勝手に寝室から出ていった気がする。

アバター
2025/07/03 20:39
彼と海に行く日、大好きな気持ちが高まって
ドキドキ、鼓動も上昇・・そんな雰囲気がとても伝わってきます♡
きらきらした恋の鼓動が聴こえました、
素敵な物語をありがとうございます♪♬

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♡企画へのご参加ありがとうございました♪
♡またよろしくお願い致します☆
♡琥珀の部屋:運営部より☺

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