水戸黄門漫遊記外伝~暴走の暴れん坊の独白
- カテゴリ:日記
- 2025/06/08 20:02:05
オレは波間甲之介。
オレぁ昔、上総のとある藩に勤めていたんだよ。
ある日、同役達と詰所で呑んでたんだよな。
そんでよ、同役達と上役の悪口を言ってたんだけど、
オレの声が特別デカいから、
ちょっと離れたところにあった上役の部屋まで丸聞こえ。
そしたら上役がよ、怒っちまってよ
オレは左遷で冷や飯組に回されることになっちまった。
でよ、同じような冷や飯食いばかりだから
キツい肉体労働以外やることもないし、
しゃーねーから酒呑んで足軽イジメていたら、
なんか偉そうなヤツが来やがって、
このオレに説教するんだよ。
あったまに来ちまってな、
オレそいつをぶん殴っちゃったんだよなぁ。
そしたらそいつはたまたま巡視に来てたご家老でよぅ。
そんで藩を追い出されて
浪人一丁上がり!ってなぁ。
でよ、他所の藩にでも拾ってもらえねぇかな~と、
江戸でしばらくウロチョロしてたんだけど、
どうにも喰いッ逸れちまって、
用心棒の真似事なんてしてたんだよ。
腕には自信あっかんね。
暴走叛刀流の師範をぶん殴って免許皆伝させたから。
ところがよ、仲立ち人があんまり生意気な口きくんで
半殺しにしたら用心棒の仕事を干されちまってなぁ。
そのまま大阪まで流れて、
しゃーねーから刀売ッ払ってしばらく凌いでいたんだけど、
腰が空身だとどうにも虚仮にされていけねぇから
そこらのヤクザもんから刀脅し取ったんだよ。
で、たまたま用心棒の仕事があって、相手方の用心棒と立ち会ったら
やっぱヤクザもんの刀はナマクラでよぅ。
根元でポッキリ折れちまった。
しゃーねーからそこらに立てかけてあった丸太ひっつかんで
用心棒をぶちのめしてやったんだよ。
そしたら、たまたまそれを見てた日向の米問屋がオレを気に入ってなぁ。
で、その米問屋に用心棒として雇われて
今は日向に来ているんだよ。
焼酎、美味いね、ここ。
地のヤクザ相手に一仕事してきたから余計に美味いんだよ。
田舎ヤクザなんてからっきし意気地がねぇから
ちっともかかってこねぇんでよぅ、
たまにヤサに行って勝手に暴れてきて、小遣いをもらう。
いい暮らしだよ、ホント。
さて、米問屋の旦那からお呼びがかかっちまった。
ちょっと一仕事してくるぜ。
じゃあな。
波間甲之助外伝とか、できそう…。
では 明晩 よろしくお願い致します<m(__)m>