広重ぶるう
- カテゴリ:小説/詩
- 2025/05/18 15:26:19
梶よう子さんの『広重ぶるう』を読んだ。NHKの大河ドラマ「べらぼう」に引っ張られてという部分が大きい。
たまたま、うちの町のみんなの図書館にこの本があって、友達から強く勧められたというのもある。
どこまで史実かわからないけど、妹が寺の住職のところに嫁入りして、その住職が吉原で作った高額の借金の返済を肩代わりして、取り立て屋の要望で、春画を描くのだが、それが下手くそでいろんな絵草紙屋からこんのはもう描かないでくれと抗議される部分は、その春画というのが、広重の情報サイトでは見つからないので、フィクションかも。
親を亡くした子どもを住み込みで弟子にして養子縁組したり、親を亡くして働く先がなくなった女性を住み込みでご飯作る係にさせたり血縁だけじゃなく気が合う人いればすぐ一緒に暮らす江戸下級武士の暮らしが、今の僕らの生活と余り違わないような気がする。
★★★★