Nicotto Town



とはずがたり~香~その6


 最近はグルマン系の香水が流行っている。2025年2月のエクサンスではネオグルマンが台頭していたらしいし、私の好きなフルーツ系の香りも増えている。

 しかし、いくらグルマン系の香りだとしてもこれが食事の席に合うとは思えないし、まぁ、そういう目的では作られていない。仮にとんこつラーメン屋で、TFのロストチェリーをむんむんさせた人がラーメン食べていたら、そりゃもう色々と違和感もあるし周囲に迷惑だしツッコミどころが多すぎる。それをグルマン系香水に替えられたところで、問題は解決しない。私は塩ラーメンが一番好きだから、なおさら香水は御法度だな。もちろん香水以外の化粧品の香りも極力抑えてほしいけど。

 グルマン系の香りだと、2年位前かな?ヴェルサティルパリクロワッサンの香りが出ていた。焼きたての香ばしいクロワッサンの香りがするらしい。それ以外のブランドでもクリーム系の香りやチョコレート、ずいぶんたくさん出てきたものだ。私自身はグルマンが大好きというわけではなく、気にいった香りがグルマンだったというくらいなのだが、グルマンになると目を輝かせる人もいる。

 個人的には、グルマン系の香りはその空間にあってほしい香りであり、自分からクリームやパンの香りがしてほしいわけではない。寝るときの寝香水としては良いが、自分から食べ物の香りがしてもなと思ってしまう。

 同じように石鹼系の香りもあまり積極的にはならない。嫌いではないけど、日常生活に溢れており、あえて石鹸の香りを付けなくてもいいかなと思っている。

 グルマン系の香りも石鹸系の香りも日本で大人気なのに、いまいち流れに乗れない、乗らない、そんな感じ。

 香水の着色は増えているのか減っているのか。以前の方が着色していたのか、色ガラスだったのか。時々、「ジュースの色(香水の液体の色)がきれい」と言う感想を見る。確かにきれいに着色され、個性的な瓶に入った香水は、気持ちが上がる。しかし本来は着色が無くても香りが成立しているので、無くても良いものを添加していると考えると少し疑問が生まれる。

 フエギアのアリアグルマンは真っ赤だがあれは天然の色。アサギリやムスカラ ペラルゴニウムも天然だ。アンリジャックは完全無着色なので茶色のグラディエーション。でもそれで良いと思うし、サスティナビリティを謳うブランドは容器もシンプルだし、液体もほぼ透明だ。

 でも、着色することで、香水の劣化に気づきにくくなる・・・ことはないか。カラーボトルに入っている方が分かりにくいかもね。

 着色は個人的になくてよいと思うが、着色されていても好きなら買うのでプラスにもマイナスにも振れない。色で飾りたいだけならカラーボトルって方法もあるのにな。TFは全部そうなのに。いや、TF、意外と香りの変色が激しいんだよな。少し期間を開けると褐色に変化している。これはフレデリックマルやBTSOM.ミカレフでも同じだったので、透け感の無いカラーボトルに入れている場合は、変色を隠したいだけかもしれない。

 サスティナビリティと逆行するけど、ペンハリガンのポートレートシリーズは、コンセプトも着色も飾った瓶も好きだから、そこまで固執する必要もないか。リキッドイマジネールもそうだし。

 疑問なのは、M.ミカレフのイランインゴールド等、時々金粉の入っている香り。肌がきらきらすると宣伝されるが、輝く程付けたら付け過ぎるし、あれこそ意味はどこにあるのか分からなくなる。イランインゴールドは濃くて非常に良い香りので、そんな浴びるように使う必要ない。あくまで使用者の満足感を高めるため、自己肯定感を上げるためなんだろう。金は・・・香りには影響ないんだろうか。金属としては安定しているから大丈夫なんだろうけど。




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