Nicotto Town



【小説】先生を好きになってもいいですか? その⑨



6月の晴れた日
楽しい時間は続かないもので、チョコが保健所に連れていかれた。

私はいつものように、十字塔のチョコのところへ行った。
そこには、落ち込んでいる水原先生がいた。
「どうしたんですか?水原先生。」
「チョコがいないんだ。」
そこに用務員の先生が通りかかって、
「ああ、そこに居た仔犬は、さっき、保健所の人がつれていったよ。」
って、教えてくれた。
私はびっくりして、
「保健所!?チョコ、処分されちゃうの!?」
涙が出てきた。
水原先生も涙目のくせに私の事、慰めてくれた。
「大丈夫だよ。すぐに処分されるわけじゃない。」
「里親が見つかれば、幸せになれるよ。」
私は、思わず水原先生に泣きついた。






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