【小説】 真夏の告白 その③ 高校生活
- カテゴリ:自作小説
- 2025/03/18 23:47:51
「きゃはははっ!見た!見た!昨日のTV。」
私はパルちゃんと昨日のTVの話で盛り上がっていた。
「あそこで、あの歌い方はないよねw」
そこに吉岡君が来て、私の顔をじっと見た。
「なに?吉岡君?」
「岩崎さんって、よく笑うなって思って。」
「そうそう、美桜は、はしがころがっても笑うよ。」
パルちゃんがそう言った。
「中学の頃、そんなに笑ってたか?」
不思議そうに吉岡君が言ってきた。
「変わってないと思うけどな。」
「僕が岩崎さんのことあんまり見てなかったのかな。」
「今の岩崎さんよく笑ってかわいいと思うよ。」
「おっ、愛の告白ですか?」
パルちゃんが茶化した。
「ち、ちがうよ。」
焦った吉岡君ってかわいい♡
中間テストも終わって、席替えがあった。
吉岡君と山峰さんは席替えの少し前から、あまりしゃべらなくなっていた。
私はといえば
隣の席が吉岡君になって、落ち着かない。
そんな私にパルちゃんがこっそり教えてくれた。
「山峰さん吉岡君に告白したんだけど、フラれたらしいよ。」
「好きな人がいるんだって。」
パルちゃんには、お世話になりっぱなしだ。
本当は、この席も、くじ引きで決めたんだけど、元々は、パルちゃんが吉岡君の隣だったけど、内緒で変わってくれたんだ。
それにしても、吉岡君の好きな人って誰なんだろう?
「ん?岩崎さん?僕の顔になにかついてる?」
しまった!
吉岡君のこと考えてたら、ずっと、吉岡君の方、見てたんだ(汗)
「何でもないよ!」
私は、真っ赤になって焦った。
数学の授業、中間テストが返された。
「美桜、テスト、どうだった?」
パルちゃんが聞いてきた。
「数学だけは、バッチリ♡」
私は得意げに答えた。
「うわぁ、よかった。間違えたとこやり直して再提出でしょ。おしえて♡」
その様子を見ていた吉岡君が
「岩崎さん、中学のときから数学だけは得意だったもんな。」
「『だけ』はよけいでしょ!」
吉岡君が慌てて、
「ごめん、ごめん。僕にも教えてくれない?」
私は目をぱちくりとさせた。
「いいけど、代わりに、英語の翻訳、写させてくれる?」
いっぱい、しゃべれるようになって、うれしい。
――――放課後
忘れ物を取りに教室の戻ると吉岡君がひとりでいた。
「あれ?吉岡君どうしたの?」
なんかたそがれてる?
「別に――――」
吉岡君は、なんか思い立ったように話し始めた。
「あのさ、岩崎さんは、中学のときの友達と会ったりしてるの?」
「う~~ん、会えてないかな。」
「吉岡君はあってるの?」
「香月からは、よく連絡くるよ。」
「君のこと聞いてくるんだ。」
「どうして?」
私は不思議に思って聞いてみた。
「岩崎さん気付いてなかったの?香月、岩崎さんのこと好きなんだよ。」
え~~~~~~~~~~~~~~~っ!?
「最近、岩崎さんと仲いいって言ったら、会いたいからつれてきてって、頼まれたんだ。」
私は、目が点になっていた。
「今度の日曜日、暇?」
「暇だけど...適当に断ってくれると助かる。」
「そっか、わかった。」
なんだか、吉岡君、肩の荷がおりた表情をしてたな。
香月君が私のこと好きって意外だな。
だって、香月君ってモテてたし、彼女だっていたんじゃなかったけ?
吉岡君は友達の好きな人(私)に告白された訳だ。
でも、私と香月君の仲をとりもとうとするってことは、やっぱり、私のこと、なんとも思ってないってことだよね...。
だいぶん、仲良くなれたって思ってのに、ショック☆
ある日の授業中、吉岡君がメモを投げてきた。
『ベスト着ろよ!!山田の奴、君のせなかばっかり見てるんだよ。
その...ブラの線が見えてるんだよ。』
げっーーーーー!マジ!?
私は慌ててベストを着た。
「ありがとう。」
私は吉岡君に小声でお礼を言った。
中学のときと違って、こんなに近くにいるのに、私の片想いは変わらない。