猫の呟き
- カテゴリ:自作小説
- 2025/02/17 20:50:10
なんとなく書いてみました。
ユーザー名がねここなので。
そういや書き忘れましたが小説を書くのも趣味の一つです。
《猫の呟き》
家のすぐ隣りにあるひのまる公園。学校や習い事に嫌気が差していた私は公園のベンチに腰掛けた。
太陽の光に包まれたベンチは現実世界で唯一私に温もりを与えてくれる。
その心地よさに身を委ねていると。
⋯にゃあ。
不意に、沈黙が破られた。
私が腰掛けているすぐ隣に、一匹の猫がいたのだ。
きっと私は先客に気づかずに乗っかるなりしたのだろう。
私はその銀色で、赤い鈴の猫に無意識にうっとりとしていたが相手は不満げに一声鳴いたのち、悠然とその場をあとにした。
数分後、私が何事もなかったかのように再び太陽のベンチを満喫していた頃。
「ねえ、猫知らない?」
一人の少年が私に話しかけてきた。
その少年はさっきの猫と何処か雰囲気が似ていた。
「どんな猫なの?」
私は問うた。
「銀色で、赤い鈴の猫。」
そう言って、彼は写真を見せてくれた。
画面に映っていたのは紛れのないさっきの猫だった。
「えっと⋯あっちに行ったような」
私はついさっきまでその猫を目で追っていたはずなのに、その方向が一切わからなかった。
少年には申し訳ないが、勘で適当な方向を指し示すことにする。
「わかった。ありがとう。」
そう言って少年がにこっと笑った次の瞬間、私はあの猫の記憶が鮮明に脳内に映し出されたが、彼は既に猫がいるはずもない頓狂な方角へと駆け出してしまっていた。
仕方のないことなのに、罪悪感が募る。
⋯にゃあ⋯。
ありがとう。
どこからかそう聞こえた気がした。
振り向けば、声の主は直ぐ側にいた。
いくら放置されても、いくら暴力されても、逃げ出せないのはなぜ?
それを物語るかのように、その猫は見違えるほど痩せ細り、痣だらけになっていた。
気づけば私はその猫を抱き上げ、家に帰っていた。
そしてそれからちょうど2年が経ったある日、その猫は行方知らずとなったのだった。
映画化の意味とはw
でもその分世界観がしっかりしてるとすごくいいですよね!
といったキャストみたい
観たいけど小説のイメージが壊されそうで観れない(^◇^;)
そうなんですね!
じゃあ結構有名なんですかね?
初めて聞きました!
調べたところ海外の作品みたいですね。
機会があったらぜひ読んでみたいです!
コメントありがとうございます!
猫さん元気だといいなあ(他人事?)。
猫といえば、『夏への扉』は面白いよo(^_^)o
ダンの家には11もの扉があり、冬、雪が苦手なピートはダンにその扉をひとつずつ開けてまわるようにせがんだ──