2/7 ビーバーは魚類だった!
- カテゴリ:日記
- 2025/02/06 23:42:09
という話が西洋であって「???? 見た瞬間動物じゃん」と思っていた。
考えの根本が違ってたーーー!!
「四元素」(四大元素、四大、四元、四原質とも言われる)というものが18~19世紀までのヨーロッパ、イスラム社会で信じられていた。
最初に言い出したのが誰なのかはわからないが、一番言われているのはアリストテレス(古代ギリシャの哲学者)の唱えた四性質(熱・冷・湿・乾)から来ているという説だ。
その元素は 火・空気(風)・水・土なのだが、リアル物質ではなく「その状態」の様相なんだという。
世界は四元素からできていて、その元素に所属する食べ物を摂取することによって体がその元素に近づいていく・・・という考え方があったらしい。
中国の五行思想に似ていると思ったが、中国の五行は火、土、金、水、木それぞれにこの元素には強いが、こっちには弱いという循環がなりたっているのに対して四元素は下から上の階層で成り立っていて、一番上から火、空気、水、土。
その上下が崩れることはない。
神は上にいる、という認識だからだ。
火に属する動物おらんやん!と思うが、「サラマンダー」を位置し、空気(風)は鳥、水は魚、土は野菜として、高位のものを食べるのが偉い!!!という位置づけだったようだ。
キリストの断食日になんで魚を食べるの?と思っていたら、あれは「肉食禁止」の日であって肉というのは空気の動物ということなのだそうだ。
よく食べている牛や豚は空気と水の間の動物と位置づけられていたらしい。
なので、水の中にいるものは肉ではないので「肉食禁止の日」にも食べていい!!!ということだった。
その頃当然クジラも水に属していたから食べていい!だった。
逆に土に生える草(野菜)は下賤のものだからそんなものは庶民が食えと中世の貴族・王族は食べなかったようだ。
果物は木という植物から取れるとはいえ、高いところ(空気)になっているので食べてOK!
土中にある根菜類を食べるのなんて、下賤も下賤、ゴミである!ということらしい。
ジャガイモが最初に「悪魔の実」と言われたのはそういう理由らしい。
小麦だって植物じゃん!!と思うのだがそこは「白い!」という別の価値観でOKだったらしい。
庶民のパンが雑穀やライ麦、大麦が多い黒パン、貴族が白パンを食べていたのはそういう価値観で、貧乏で小麦だけの白パンが食べられない貴族はなぞの液体でライ麦を漂白したり、漆喰をまぜたり、最悪骨粉を混ぜたりして意地でも白いパンを食べたらしい・・・。
そこで半分水に入っているビーバーは「肉」にあたるのか?!という疑問がでてきたらしい。
しかし!!!
ビーバーの肉は美味しかったらしい。
特に尻尾。
肉大好きーーーな人たちは肉食禁止日にも肉が食べたい・・・よし!ビーバーは魚だ!!だって水のところにずっといるもん!!魚だー!!食べてよし!!という結論に漕ぎ着いたらしい。
なので、西洋ではずっとビーバーは魚であったということであった。
ユダヤの海藻はゴミ!っていう考えもここからかなぁ。
水の下の土に生えるなんて下賤も下賤もいいところ!!というのか?
この考え方がまだ一般的だったWW2の時のアメリカ兵士に良かれと思って牛蒡を食べさせた人は「土の中の下賤なものを下賤な黄色人種に食べさせられた!!!」ということになるのかーーー。
価値観の相違って恐ろしい。
コショウが真っ黒なのは火に焼かれたものだ!これは高位の食べ物だ!ということで必要に応じた以上にたっかい値段がついていたんだとさ。
そして同じ肉でも塩つけて焼き肉、では下賤で手間をかければかけるほど、高位のものとなったそうだ。
そりゃ魚を生での寿司が長く「野蛮」「下賤」と言われる筈だ。
WW2後、アメリカでの食べ物の高位は「ヘルシー」「ダイエットになる」になったので、寿司の地位はうなぎのぼり。
高位のものを「美味しい」と感じるのは高位たる者のつとめだそうだが(実は中世ヨーロッパで肉は多く腐ってた。だって冷蔵庫ないし、塩漬けや燻製は格が落ちるらしいので。それでも素晴らしい!と食べていた)、そんな理由で寿司食べて欲しくないなぁ。
中世欧州・イスラムでは「動物は食べられるために生まれてくる」と言われていたそうだが、食べる相手に敬意を払えない人に食べて欲しくない。
・・・と思っちゃうのも日本人の宗教価値観なんだけどね。
今の価値観は「賢いものは食べてはダメ」。
なのでクジラがダメで新たにタコが追加されるらしい。
しったことか。
中国の屋台でたこ焼きはもう一般的になってたーーーぁ。
あ、断食日に食われるか。