Nicotto Town


なるべく気楽に気楽に~!


深淵の中の蝶

第二十九章

いつも通りに起きた私は、洗顔をし薬を飲みまだ起きてこない頭のまま煙草へと火を点けた。ベランダへと出た私は、ベランダから見える紅葉し始めた木々達を眺めていた。…「そうだ、今日確か蓮兄ぃとご飯だったっけ」とぼんやりと煙を吐き出した。少しづつ冷たくなる空気感に何故かホッとしてしまう。
「さーてと、仕事だ、頑張ろう」と頭を仕事へとシフトチェンジしていく。今日も夜には悠さんとの食事だ。「楽しみだなぁ」と思いに耽りながら煙草の煙を吸っては吐き出しての繰り返し。「よし、始めますか」自分自身を鼓舞するように小さく呟く。今日と言う日がとても大切な日になって行くのを日々、感じ始める、こんな日が来るなんて思ってもいなかったな、と少しばかり笑っている私が居た。「兎に角今は仕事に集中しよう」と身支度を整え始めた。柔い香りの香水を纏い、軽めのメイクをし会社へとアクセスする。「おはようございます」会社の人達への挨拶から始まり、今日の仕事の流れをメモしつつ頭へと入れていく。…「今日も宜しくね」…「はい」会社からのアクセスを終えた私は、水、煙草、香水を準備し、仕事へと集中し始めた。集中し始めると私は周りがほとんど見えなくなる。仕事へと一点集中的に仕事へと没頭し始めた。少しばかり休憩をしようと思い、水を飲み干し甘ったるい香水を纏った。煙草へと火を点け、時計をボーッと見て12時45分になろうとしていた時間に…あ、蓮兄ぃとの約束の時間だ…と少し急ぎ目に軽いコートを羽織った。蓮兄ぃとの約束の「いつもの場所」へと出掛ける事にした。ほんの少し離れた場所にある喫茶店だ。車で向かえば10分程の場所になる。私はバッグと車の鍵を持ち、「さて、いこっかな」と小さく言葉を発し、「いつもの場所」へと向かう事にした。車を走らせて、10分程、蓮兄ぃとの待ち合わせの場所へと着いた私は蓮兄ぃへとメッセージをした。「蓮兄ぃ、着いたよ、お店で待ってるね」と送り、直ぐに「俺も、もうすぐ着くから」と返事が返ってきた。蓮兄ぃとは1年振りだろうか…久しぶりだなぁ、となんだか楽しみな私がいた。店へと入った私は、カフェモカを注文し、蓮兄ぃの到着を待つことにした。頼んでいたカフェモカが来る頃、蓮兄ぃも到着し「よぉ、ゆー久しぶり」と何も変わっていない蓮兄ぃに安堵した。そんな姿を悠さんに見られているとは気付く事の無い私は蓮兄ぃと1年振りの再会をし、会話も弾む様に話していた。

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2025/02/02 19:51
こちらこそ いつもすてきなお話を読ませていただいて感謝しています
こんな感想を書いたら もしかしたら いやかな とか
読解力が足りなくて そうじゃないのに とか
紫音さんが思ってしまったら 申し訳ないと思いつつ
でも ああ こんなにすてきなお話って感動してその思いをつらつら書いてしまっています
不快に思われてしまったら 本当にごめんなさい

そして 第29章
ああああ やはり 見られてましたか
誤解されないと良いのですが
お互い 思ったことを口にできず 思いを秘めちゃうタイプだと
どんどん勘違いしていってしまって 
そうじゃないのにお互い辛い思いをしてしまうこと ありますよね
でも 私も口にできないタイプなので こんなシーンを見てしまったら
勘違いしてしょんぼりしてしまいそうです
悠さん 頑張ってくれますように
心配です・・・



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