第二のしみ【シャーロック・ホームズ】
- カテゴリ:小説/詩
- 2025/01/25 22:12:41
https://www.youtube.com/watch?v=NgsU54BVG1w
文章箱から外交上の重要な書類が盗まれた、どうしよう と依頼人がホームズに泣きついた。
この手の失せ物探しは容疑者を絞り込むのが難しい上に書類はどこにでも隠せるので解決は絶望的。
かの有名なノストラダムスは「私の盗まれた銀食器はどこに行ったのでしょう」という依頼人に 物凄くいい加減な内容の手紙で返事した。
つまりノストラダムスには何の捜査能力も予言能力もなかったことになる。
それはともかく、名探偵シャーロック・ホームズは書類を盗んだ容疑者を三人に絞っていた。
ロクスッポ 捜査もしないで容疑者を3名まで絞れるのだからホームズは凄いというほかない。
そして容疑者の1名はすでに殺されていた。
そうなると、その男が書類を盗んだに違いないと現場に行くホームズ。
レストレード警部は現場の絨毯が半回転していたと言うとホームズは絨毯をめくり、床に隠し場所があることを発見する。
ところが盗まれた手紙は出てこない。
これは依頼人の妻が持ち去ったなと推理したホームズは、ヒルダ・トレローニホープに直接、盗んだ書類を出してくださいと頼んだ。
泣く泣く書類をだした依頼人の妻は夫には秘密にしてくださいと懇願するのだった。
それならばとホームズは依頼人の文章箱の中に書類を戻す。
そして依頼人にホームズが「文章箱の中をよく調べてください」と言うので「この中は何度も探しましたよ」と言いながら依頼人が手を突っ込むと盗まれた書類がそこから出てくるのだった。
ホームズが何かやったな、とイギリス首相は思ったが事件の真相はホームズの胸の中。