Nicotto Town



ネタばれ読書日記『凍える街』

『凍える街』著:アンネ・ホルト


評価★2/5
ノルウェーの推理小説。
主人公の子供時代? 死んだ恋人? 相棒と気まずくなった原因? 何でここで怪我してる?
事件と真相は悪くないと思うが主人公ハンネの家族のトラウマ、人間関係、あと、よくわからない表現もあり「?」付きで読み進んだ。これは作品そのものではなく出版事情のせいだと1/3読んだところで気付く。どう考えても3巻以降の内容と人間関係。あとがきでやっとシリーズ7作目だと知る。読んだ本は東京創元社の出版で一冊だけなのだが、それ以前に集英社から二冊出ているみたい。

あらすじ
クリスマスをひかえる12月19日の真夜中近く。オスロ市の中心部にあるマンションで4人もの人間が射殺された。さらに悪いことに開いていたドアから野良犬が入りこみ現場はひどく荒らされていた。
殺されたうち3人は部屋の所有者である海運会社の社長と妻、42歳の長男。残りの一人は何故か一家とは縁の無い出版コンサルタントの男で玄関先で最初に銃撃されていた。
警察は遺産の分割を巡る争いが原因として次男とその妻、末娘(長女)を調べ始める。次男夫婦は取り調べに対して何か嘘をつき続け、末娘は行方をくらませる。
主人公の捜査官ハンネは自らの家族のトラウマに苦しめられながらも仲間と捜査に当たる。殺された社長は長男のみに財産を残そうとし、自らの娘が叔父にレイプされたことすら無視しようとしていた。そのため次男夫婦も末娘も父親の殺害を計画していた。しかし3人とも実行してはいなかった。何より次男夫婦が自らが疑われる状況で父親を殺害するはずないとハンネは見抜いていた。
犯人の標的は一家ではなく出版コンサルタントの男だった。彼は重大犯罪をまとめた本を企画しており、一家の隣人である元警察官の老人を訪ねようとし、部屋を間違えたのだ。犯人はコンサルタントを襲撃し、目撃者である一家を殺害したのだ。
痴ほう症の進んだ老人は、様々な人生の後悔を話し、その中には「事件のもみ消し」があった。
犯人は身内にいた。コンサルタントの取材内容、通話履歴、不自然に発見される証拠のすべてが犯人は警察官であることを示していた。
過去に老人と同じ職場にいて現在は出世街道を行くハンネの上司、犯罪捜査課課長こそが真犯人だった。




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