Nicotto Town



仮想劇場『Hello 2025』

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「いやぁ、去年はお互いに大変だったねぇ」ってキミが言って、「そうだそうだ」と僕が答える。
「今年こそは、いいとこ見せようぜ!」とキミが拳を握りしめ、これまた同じく「そうだそうだ」と僕が答える。するとキミが「去年も同じこと言ったかも」って急に暗くなって、「そんなことはない。去年はそんなこと言ってない」と僕がまた嘘を吐いた。そこにいきなり彼女が現れ「どうせ今年もダメダメなんでしょ」と嫌味をつきつけグラスを傾ける。

乾杯! 今年もまた我らはかくてありなん。

 昨日がどうだったかなんて今ここで論じ合っても仕方がない事だね。
 今日と明日をどう過ごせるかに僕らは思考を巡らせるべきだね。
 自由も人権も富も地位も、僕らは自分で勝ち取ってきたじゃないか。
 誰に保障してもらうこともなく、社会弱者であってもそれは可能だった。

「あなたってホント大ウソ吐きよね」
 彼女が2度目の乾杯を要求して、そして爽やかに笑う。キミは何も言わずにグラスにワインを注ぎ、彼女とはまた別の方向性で苦々しく笑った。

「そうだ、今年はヘビになろう。茂みの奥でじっと獲物を狙う狡猾なヘビに!」
 僕がそう言ってグラスを高々と掲げワインの中で揺らめくシャンデリアの瞬きに目を細めると、キミと彼女もちょっとだけ首を傾げたままで同じようにグラスを天に掲げた。

乾杯! 今年もまたこうやってかくてありなん。

まあなんてことはない。僕らの今年の目標は例年のごとくこうやって、ちょっとだけフライングしながらもしたたかに生まれたんだよ。





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2025/01/01 00:47
♪フライングげっとぉ~ 僕は一足先にぃ~(・O・`)



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