12/16 覚書
- カテゴリ:日記
- 2024/12/16 15:46:30
産経新聞社に黒田勝弘という人がいる。
共同通信にいたのだが、産経がソウル支局長の座を打診したところ
ハイ!と移籍してきて以来40年超ソウル駐在。
この上なく韓国を愛しているのだが、韓国のダメなところをビシビシ指摘しているので韓国では「日本の代表的極右言論人」と言われている。
日本の番組では「日本が少しぐらい譲歩してもいいのではないか」「少しぐらい韓国にお土産をくれても」と主張することも度々ある。
彼が言うには韓国という国は「恥ずかしさを払拭するためにあらゆる努力をしてきた国」だそうだ。
韓国と北朝鮮は未だ休戦協定は結んでいるが(休戦協定に韓国は不参加なので実はまだ休戦すらしていない)戦争は続いているので砲弾や戦車、銃などの武器の開発・製造を行っている。
同時に北朝鮮も休戦中であって終戦ではないので、砲弾などを生産し続けている。
それをウクライナ戦争を続けているロシアに目をつけられ、今、月1000万発を撃つ中500万発が北朝鮮製造のものだそうだ。
半分を北朝鮮が賄っている。
この度、シリアがあっさり陥落した。
反政府集団を率いていたのはシリア開放機構のジャウラニという人だ。
「革命!」と聞くと両手をあげてばんざーーーいするマスコミが「アサド政権はひどかったけれど今度のだって」と口を濁している。
イスラム国(ISISのこと。イスラム教国から何度『イスラム国』という名称をやめろと言われてもやめないね、マスコミ)に居たから、というのだが、イスラム国に所属していたのは3年だ。
軍事ジャーナリストによると元々イラクの人でアメリカと戦う!と立ち上がったものの捕まった人らしい。
その後仲間とほそぼそと戦っていたのだが、アルカイダに「アルカイダに所属しろ」と言われ、断ったのだが弱小集団であると仲間が強引(武力で脅されて)に他の集団に連れていかれたり、舐められて武器を貰えなかったりすることから「名義貸しだけしてくれ」とアルカイダに所属。
アルカイダはその後イスラム国となった。
しかしやはり方針に従えないと3年で縁切り。
小さな地方を足がかりに自分たちの組織だけでやっていくことにする。
BBCがその地方での自治の時代に拷問や処刑といった残忍な支配をした、とジャウラニにインタビューで問うている。
ジャウラニが言うことには「拷問や処刑があったのは事実だが、政権から命令がでていたわけではなく、実行した者の処罰は終わっている」らしい。
それが本当か、シリアを支配するにあたっての方便なのかはわからないが、BBCのインタビューはシリアへ進軍するほんの1週間弱前にされていた。
シリアの反政府集団がシリアを襲い始めた時、世界の軍事ヲタクはアサド政権の猛反撃が起こると思っていたらしい。
しかし地方からボロボロボロと崩壊していく。
何が起こった!?とびっくりして情報を精査してみたら、反政府集団は
・まず徹底してその地方の有力軍人やバックアップしている人をドローンで殺害
・1つ1つを各個撃破
・投降した兵士の命を保証するといい、逃げ遅れた兵士も一緒に安全地帯まで送り届けることを徹底
・シリアの行政にたずさわっている公務員や議員をそのままにすると断言し歯向かわなければ戦わないと宣言
というのを実行していき、シリア政府の軍隊の横のつながりを絶ち戦意を喪失させていったらしい。
ゆえにシリア政府は自壊し、最初こそ戦闘は起こったがほぼ無血開城に近い形で終わったらしい。
アサドはロシアに亡命。
首都入りした反政府軍は宣言した通り、重要な大臣職は変えたがあとは今までのまま置いたので混乱は最小限であったらしい。
話をしていた軍事ジャーナリストは「シリアで『敵を殺さない』戦争ができると思っていなかった。ジャウラニがそう言ったところで跳ねっ返りが暴れると思っていた」と語っていた。
アサドが何故ロシアに逃げたか。
ロシアがアサドを支援していたからだが、支援内容は空軍と秘密部隊、ほんの少しの陸軍であってその内容で反政府部隊に対抗するのは無理でアサドをロシアに連れていくのがやっとであったらしい。
シリアに残されたロシア兵とその基地は今のところ無傷のままだ。
ジャウラニが今ロシアには手を出さないと宣言したからだ。
シリアのロシア軍基地は中東におけるロシア唯一のもので、レーダー基地や情報収集など重要なポジションにあるらしい。
故に、シリアの反政府集団が要人殺害に使ったドローンはウクライナから提供されていた。
ロシアウクライナ戦争の専門家によれば、ウクライナは月1万機ぐらいのドローンを使用しており、その中から200機ぐらいをロシアへの嫌がらせのために提供するのは微々たるものだそうだ。
大戦地で厳しい戦いを強いられるのなら、遠くや小さいところで相手の手札を減らすことはよくあるらしい。
アサドに与していたロシアはシリア人から蛇蝎のごとく嫌われているのでこのままだとロシアはシリアから手を引くことになるようだ。
ロシアは配下のアサドのシリアを守れなかった。
その影響は北朝鮮に波及するのか??
・・たぶん、しない。
北朝鮮とロシアは軍事同盟を結んだが、北朝鮮の有事にロシアが駆けつけると北朝鮮ですら考えてないだろうと言われている。
北朝鮮は多くの陸軍兵を保持していて、ロシアに陸軍兵をねだることはないし、朝鮮戦争当時のソ連は空軍を北に内密に派遣しただけなので(まぁ金正日も派遣したんだけどな!)それと同じか規模が減るだけだろう。
では朝鮮半島の軍事状況ってどうなっているんだろう??
今回のユン大統領の戒厳令に関して、問題が発覚している。
ユン大統領は与野党の何人かを逮捕するべく指示しているし、ユンに戒厳令を出すように提案した軍人がきちんと軍に通達した。
しかし、軍とその情報局は逮捕したい人がどこにいるのか把握していなかった。
そんなこと、軍事政権時にはあり得なかったことらしい。
要人がいつどこにいるか、誰と会っているのか、何を喋っているのか。
それらは情報部に把握されて当然の内容であったらしい。
韓国では電話に出る時「はい」しかいわないし、かけた相手も「●●だけど」と名乗ることはないらしい。
全部盗聴されている想定で話すらしい。
KCIAが新聞に「もう盗聴しないのでご自由にお話ください」と広告を出したレベルで盗聴されているらしい。
なのに把握していない?
軍部の動きも緩慢であった。
マスコミは「国民に銃口を向けられなかったのだ」と喜ぶが、本当に国会にテロリストや他国の兵士がいるかもしれないのに、突入ができないなど許されることではない。
撃つか撃たないかはさておいて、迅速に対応しないなどあり得ない。
ユン大統領の戒厳令は韓国が有事に対応する能力が著しく落ちていることを他国にさらしてしまった。
韓国を愛する黒田はその事態を憂い、また『恥ずかしくない国になろう』と思っていた韓国人が
「騒いで大統領を退陣に追い込むことが真の民主主義だと思ってしまっている・・・」
と深いため息をついていた。
わんわん!!!(そんなことないよ、と言いたいらしい)
つつきさんの社会派ぶりが炸裂している。
犬の散歩みたいに、毎日吐き出さないと健康に悪い?