ついに『光る君へ 最終回』の考察となりました!
- カテゴリ:テレビ
- 2024/12/15 22:22:50
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今、屋外は『-9℃』・・・。マイナス2ケタももうそこまで来てるなあー。真冬の夜長は寒くてたまらん。
ついに『光る君へ』が全話終わってしまいました。
「合戦無き大河」をどこまで観続けられるかと思った今年の1月でしたが、なんと完走できました。
さて、この作品を将来思い返すときの大きな印象を植え付けるラストの回、「光る君へ 最終回」の考察をします。
・まひろ-倫子会談内容は予想したとおり。黒木華の演技は今後のWikipediaの代表作史に残るものと思いました。
・過去の疑惑・バレそうになった伏線は一気回収。「一線を越えたかどうか」は結局濁したっけ??
・賢子出生だけはウソつきとおしたね。
・左大臣解雇も視聴者のイライラをここで晴らしました。
・賢子は「光るおんな君」を実際に実践で立証。
ここで「乳母」ってことは、運よくこの時期、賢子も産後だったってこと?
・赤染衛門も一気に白髪に。倫子は黒過ぎ・・・。
・今夜は「頻尿」「神経痛」「認知症」が次々よく出るねえ。
・更級日記まで最終回で出てきましたけど、もうそこまで新キャラで調べるのはもういいかな。
・ウイカ、為時も長生きしたねー。でもウイカ老けメイクはやり過ぎっしょ。
・さて道長
「帰れ」は痩せ細った姿を見られたくないから。
あの時に引っ掛かってた「晴明にやった10年」がここで効いてくるんだ。
結局、誰にも看取られずに・・・・。かあ・・・・。これもあえて????
・行成の最後はもっと劇的かと思いましたが。
・先週の大活躍回から一転してのロバートは「涙一筋」だけでこれも好演!!
・彰子もここまでご立派に。
・最後に双寿丸隊たった5騎だけかあー。
・ラストのラスト「道長様、嵐が来るわ・・・」は、単純に貴族社会は終わる!!って言ってお終い。で良いのか??
雑感
【最終回鑑賞直後】
・うーーん。最後の最後に向かって、ハードル上げ過ぎてたかなあ??やっぱ『鎌倉殿~』『麒麟が来る』の再来を期待してたからか?まあ、今回のコンセプトからいってこういうのが収まりがいいのか・・・。
・最終回、視聴者が気になる主要登場者の最後を見せねばならないこと、その後の日本の匂わせ という課題を大石さんは全うしてくれたわけでした。それはそれで良しとします。
【1年間を振り返って】
・今年も、民放ドラマは4シーズン・延べ10何本、映画何10本を観てきた中、1年1本の大河ドラマをどう結ぶか っていかに大変かがわかった気がしました。
現代日本に投影するのもアリ、身近にはちょっと背景違い過ぎでキツイかな。
・大石さんの通年メッセージは何だったのか、ひとことでまとめるにはまだかかりそうです。
まずは、何より1年間、この日記にご解説を頂きました「ユーミさん」に深く深く御礼を申し上げます。おかげさまで脱落すること無く、逆に毎週、緊張感を持って、「字幕付き・メモ持っての2度見」の日曜日を続けることができました。この高度の解説をたくさんの方々も読んで頂いたことと存じます。
まだちょっと気が早いですが、2025年度の大河ドラマは短い予告編の予定キャストにはワクワクしています。全く受験日本史では疎いの時代で、合戦もなさそうなので、食いつけるか不安ですが、ぜひ一緒に観て頂ければ存じます。
2024年大河ドラマ終了!!
みなみなさま、とにかくお疲れさまでしたあーーっ!!
かな?
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ただいま、読ませて頂きました!!
今年、最終回、大長文の大作のまとめをどうもありがとうございました。
何度も画像見直しを頂いたようではなはだ恐縮です。
初回から最後まで、こまかな周辺情報を踏み込んで、ご解説頂きました。
今年も、正月休みに全文転記して、Wordファイルにて永久保存させて頂きます。
さて、異色の大河ドラマとして疑心暗鬼で見始めた真冬、大雪の正月のスタートでした。
前2期と違って、合戦抜きを受け入れるまで我慢の月が続きましたが、未知の時代に徐々に慣れて行きました。日本の数少ない、武力で押し込めていなかった時代を知る良い機会となりました。いつも御簾の向こうで権力者にお飾りで利用されてきたイメージが強かった天皇家がこのような描かれ方ができたのはじだいなのでしょうか?
ここニコタは宗教、政治ばなしはタブーなので深入りしませんが、NHKも変わって来たのかな?と思ったりもしました。
別ラインで観続けている現代民放ドラマの心象表現とは、背景も設定も違う設定下の会話劇のウラを読み取るのも刺激がありました。
この設定劇は全世界でも日本固有のもので、もう「大河ドラマ」でしか継承されて行かないのかなあ?山本周五郎とか藤沢周平の世界もドンドン消えて行っちゃうのでしょうか?
さて、来年の「蔦屋~」も受験日本史では数ページの穴埋め出題の範囲の知識ですが、限られた範囲の時代を48回で深掘りするとどんな発見があるのか、期待してみたいと思います。
ユーミさん 2024年1年間、長きに渡り、ご親切なご解説、本当にどうもありがとうございました。
ここの欄を見に着て下さっているほかの方々も含めて、心より御礼を申し上げます。
どうぞゆっくりお休み頂き、ぜひ来年も共に視聴して頂ければ幸いと存じます。
明日のクリスマス、そして平和な年越しとなられますように!!
ぶっとびーーっ!!
さっき帰宅しましたあ。
これから食事して風呂入って今年最後の最後のドラマ『モンスター』最終回観てから、精読いたします。
取り急ぎ。
ではまたっ!!
もし「前九年の役」「後三年の役」に興味がありましたら、大河ドラマ「炎立つ」及び原作の「炎立つ(高橋勝彦作)」がお薦めですよ。
承久の乱は1221年、道長の死後約200年ですから、まひろの言う嵐が貴族社会の終わりに直結する訳ではありませんが、その萌芽には違いないでしょう。
以上で「光る君へ」の解説を終わりとさせて頂きます。
毎回拙い文を読んでいただきまして、ありがとうございました。
心より御礼申し上げます。
来年の大河「べらぼう」はまじで疎い時代です。
民放の時代劇ではそれなりに舞台になる時代かな、とは思いますけど。
平賀源内とか鬼平こと長谷川平蔵とか出ますし。
ですが、主人公の蔦屋重三郎は、ほんと誰?それ? な状況でして。
ただ、天災や疫病の流行などはあれどもまがりなりにも戦の無く、国風文化が花開いた道長時代と、戦国を完全に終わらせた徳川政権下で江戸の庶民文化が花開いた田沼時代というのは、ある意味似ていないでもないのかな、という気はしております。
とはいえ…ねぇ…
滝沢馬琴の「南総里見八犬伝」や十返舎一九の「東海道中膝栗毛」は読んだ事がありますし、浮世絵に大して興味は無くても喜多川歌麿や葛飾北斎や安藤広重の名前くらいは知ってますし代表作くらいは目にしたことはあります、実物ではなくても。
ただね…その版元なんか知りませんって。
流石最終回、櫛の歯が抜ける様に登場人物が亡くなりますが、もはやナレーションすらありません><
東国へ行く双樹丸一行は確かに僅か5騎でしたが、下っ端も良いところだった双樹丸がしっかりした鎧姿(「どうする~」1話の三河衆より余程立派な鎧姿)で、馬に乗り立派な槍も持っていたのですから、相当に出世したのだと思います。
道長様、嵐が来るわ…」は、武家の台頭を暗示しているとは思います。
双樹丸が言う東国の戦とは「平忠常の乱」の事で、道長が亡くなった翌年に起こり三年に渡って続きます。
双樹丸が合流する朝廷が派遣した討伐軍の追討使は、頼通が推薦した平直方ですが、三年かかっても乱を鎮圧出来ません。結局直方は都に召還され、改めて源頼信が追討使に任じられます。
実は追討使には最初実資が推薦した頼信の名が挙がっており、他の公卿達も賛成していたのですが、何故か頼通推薦の直方になった経緯があります。直方は頼通の家人でした。
直方に代わって追討使となった源頼信は、平忠常軍が三年に渡る抗戦で疲弊していたのもあるでしょうが、割とあっさり忠常を降伏させています。
忠常の乱が鎮まっても東国では戦が一定間隔で続きます。
道長死後23年の1050年に起きた前九年の役。12年続いたこの戦いで、陸奥国の豪族安部氏が滅亡します。滅ぼしたのは出羽の豪族清原氏と忠常の乱を鎮めた頼信の子頼義と頼義の子である義家(八幡太郎義家)です。
当時の関白頼通は、この戦いを私戦だとして恩賞を渋り(刀伊の入寇の時と同じです)、結果頼義らは私財で戦いで味方してくれた東国の武者たちに恩賞を与えたと言います。この事から、東国における源氏の権威が確立されたと言え、後に源頼朝が鎌倉に武家政権を確立させる礎となったと言えます(ここで「鎌倉殿~」に繋がる?)。
前九年の役の後に起こったのが1083年からの後三年の役で、こちらは4年続きました。
前九年の役で勝者となった清原氏が滅び、勝利した藤原清衡を祖とする奥州藤原氏が興ります。
藤原清衡は前九年の役で滅びた安部氏に味方して滅びた藤原経清の子で、母は安部氏棟梁の娘なので安部氏の血も引いています。
この後、保元の乱、平治の乱、治承・寿永の乱と多少の時間を置きながら戦いが続き、承久の乱で朝廷は
代々学者の家柄で大学頭(だいがくのかみ)になる者が多い中、孝標はあまり学才には恵まれず地方の受領を務めました。ちなみに息子は大学頭になっているので、孝標だけが少し毛色がちがったのでしょう。
菅原孝標娘ことちぐさの母は「蜻蛉日記」の作者藤原道綱母(ドラマでは寧子、演じたのは財前直見さん)の異母妹なので、ちぐさと道綱は一応従兄弟ということになるんでしょうか。面識は多分全く無いと思いますが。
菅原孝標娘は父の赴任地で「源氏物語」についておおまかなあらすじを聞かされて「源氏物語」に多大な興味を持ち、父の任期が終わって京に戻ると伝手を頼って全巻を手に入れ寝る間を惜しんで読み耽ったとか。
その時年齢は13歳。
道長ですが…
「帰れ」という言葉は、衰えた自分の姿をまひろに見せたくないから、という解釈に同意です。
道長はまひろに対して所謂「ええかっこしい」ですから。
まひろは、直秀を葬った後に泣き崩れた道長を抱きしめた時から、道長の弱さや脆さを知っていて、それを含めて道長を愛していると思いますけどね。
道長の魂を繋ぎとめるためにまひろを呼んだ倫子の器の大きさも改めて描かれました。
狭量な女なら絶対にまひろを呼んだりしません。
「世の中は何も変わっていない、自分は何をしてきたのか」と嘆く道長に対する「戦の無い泰平の世を守られました」というまひろの答。
平和の維持がいかに難しいか、という脚本の大石氏の思いなのかな、という気がします。
人間は平和に慣れると刺激のある事(戦争とは限りませんが、それに類する事)に流れ易いですから、。
道長の魂を繋ぎとめるためにまひろが始めたのは、新たな物語を語る事。
「千夜一夜物語」のシェヘラザードの様にまひろが「続きはまた明日」と少しづず物語を語って聞かせ、それを楽しみに尽きかけている自身の命を繋ぐ道長の姿は落涙ものです。
欠けていた月が少しづつ満ちていくので、もしかしたら月が満ちるまで続くかな、と思ったのですが、半ばまで満ちたところで道長は限界を迎えた様です。
最期、布団から出ていた道長の手が何を意味しているのか、そこは見る人それぞれかな、と思います。
行成の最期は、道長と同日の夜です。
平安中期は温暖期とはいえ季節は冬ですので、死因は脳溢血あたりでしょうか。
ドラマの設定では異母兄妹となるのでスルーかと思われた藤原頼宗との関係もしっかり描かれたので、史実通りとはいえNHK攻めるなぁ~、と思ってしまいました。
名前だけですが、藤原定頼と源朝任の名前もしっかり出ましたしね。
賢子が乳母に選ばれたのは、ご指摘通り親仁親王誕生の頃、賢子も結婚して娘を産んでいます。夫は前に書いたと思いますが藤原兼隆(ふじわらのかねたか/藤原道兼の次男)。
夫は藤原公信(ふじわらのきみのぶ/藤原斉信の弟で後に兄の養子)という説もあります。
親王の乳母になり、その親王が後に天皇に即位したので従三位(じゅさんみ)の位階を与えられ、再婚相手が大宰大弐に就任した事から、賢子は大弐三位(だいにのさんみ)と呼ばれる様になり、地位も名誉も富も手に入れます。まさに「光る女君」を地で行ったと言えるでしょう。
赤染衛門も一気に白髪…確かに。
赤染衛門も生没年は明確ではありませんが、おそらく道長より10歳程度(倫子より8歳程度?)は年上の筈なので、既に70歳近い筈。白髪になるのも致し方なしでしょう。
そのわりに倫子の髪が黒々としているのは、これは彼女が長生きをするという暗示かも?
90歳近くまで長生きしますので、倫子は。
彼女の子である彰子、頼通、教通も長命です。まぁ、彰子以外の娘たち(妍子、威子、嬉子)は短命なんですが(威子は天然痘、嬉子は麻疹、妍子は多分不摂生からの成人病?)。
いとの認知症は、もしかしたら恋人の福丸が亡くなったからかもしれませんね。
喧嘩別れした描写も無いのに最終回に福丸は登場してませんし。
恋人を失った辛さから認知症を発症して、いとにとって一番幸せな、惟規が元気に内裏勤めをしている頃に心が戻ってしまったのかも。
それを否定することなく受け入れている為時家の皆の優しいこと。
亡くなったといえば、乙丸の恋人(妻)のきぬも、オープニングテーマ前のシーンにはいたのに、その後は出てきません。何時の間にか見慣れない下働きらしい女性がいて、乙丸が木彫りの仏像を手作りしていたのは、その為かな、という気がします。
きぬに先立たれたからこそ、ラストで老齢を押して再度旅に出たまひろの供として同行するのかな、と。
更級日記を記すことになる菅原孝標の娘(ドラマ名ちぐさ)は、まさかの最終回だけの出番。
「光る君へ」も遂に最終回。
頭を整理するのにも少々時間がかかりました。NHK+での配信も何度も見直して、その都度じんわりと涙する感じでした。
「鎌倉殿~」のラストシーンの時の様な涙ではないですが、何と言いますか「ひたひたと満ちて来る波の様な感動」から来る涙…でしょうか。
「どうする~」場合は泣かせに来ている脚本だったので、そこはまぁ…波に乗らないと?
さて、まひろと倫子の対峙で始まった冒頭。
最初は「殿の妾になっていただけない?」と嫡妻の余裕を見せていた倫子でしたが、まひろと道長の繋がりがまひろ9歳(道長は4歳違いの筈なので13歳くらい)の時の出会いから、と聞いて少しづつ余裕が剥がれ落ちていきましたね。
母親の仇の弟としてなお惹かれ合い、非業の死を遂げた友人を共に葬り(穢れを厭う貴族が、死という最大の穢れを厭いもせずに自身で葬ったという行為は、生粋の上級貴族の姫君育ちの倫子からすれば想像が及ばない範疇の筈)、悲しみを分かち合えるのはお互いしかいなかった、という告白は倫子にとってショックと言う言葉だけでは言い表せない衝撃だったでしょうね。
更に娘の彰子のことがあります。
まひろは道長から頼まれ、いざ彰子に会ってみれば彰子自身の人柄から出来る範囲で力添えをしただけなんですが、倫子にはまひろが娘の心さえ自分から奪っていった、と疑心暗鬼にかられても、まぁ仕方がない事かな、と思います。夫の心は最初からまひろにしか無かった訳ですし。
賢子の出生に関しては真実を隠し通したのは、まひろも母親ですので当然でしょう。
真実を話しても誰も幸せになりませんし。賢子を守り通すには口を噤むしかありませんよね。
左大臣解雇…は、されておりません。
左大臣藤原顕光は、1021年5月に亡くなりますが、ギリギリまで左大臣の官位に居た筈です。
ただし、顕光が大臣を辞して大臣の席が空く、という風聞が立ったことがあるのは事実らしく、その際に道長の兄道綱が、1~2カ月で良いので大臣にしてくれ、と道長に頼み込んだのも事実。
ドラマは史実通りに描かれた、というわけですね。
ドラマの様な道長と道綱の掛け合いがあったかどうかまでは分かりませんが、二人の仲は最後まで良好だったらしいです。
ちなみに道綱は、顕光より先に病気で亡くなっています。ドラマでは触れられていませんけど。
コメントどうもありがとう!!
この12月、ニコタの度重なる改悪で、なーーーーんか、もういいやあーーって思い始めてました。
もう意義って自分の視聴記録ぐらいかなって。スマイル・ラボの若社長に搾り取られるのもくやしいし。
でもこうしてコメント頂けると、ここだけは頑張ろうかなって最近考えたりしてます。
そろそろ、来年のドラマの予習と2023の映画記録のまとめに入りますよーーっ!!
来年もどうぞよろしくお願いしますっ。
やっぱり大石静さんはただものではないですね。
また、2人の関係を疑ってからの黒木華の随所随所での表情での演技が
本当に素晴らしかったです。
ご感想、どうもありがっ!!!
戦国・合戦大好きな大河ファンのボクでしたが、ここまで女性中心の殺陣無しの1年間でしたが、最後まで引っ張られちゃいましたねえ――。
こういう大河ドラマの作り方もあるのかと、NHKにやられたあって感じです。
来年も引き続いての合戦無しの雰囲気・・・。
さあて続けて2025年も引き込まれるかなあーーー???
終わってしまって残念な気持ちになったのは今回が初めてでした^^
もう一度 通して観てみたいですw(^_-)-☆