痛ましい火災・住宅購入時の盲点が救助困難の要因に
- カテゴリ:タウン
- 2024/11/29 04:45:42
アリを保護しました。
2024/11/26
保護した場所 | 大きさ | キラキラ |
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神社広場 | 0.69cm | 1 × 2(初回) |
猪口議員所有のマンションの火災
当時 在宅していた80才の夫と33才の娘さんとみられる方が死亡
・6階建てマンションの最上階ワンフロアが庭付き(ベランダ)一軒家のような造りになっている
ニュースでは 強風など外的条件が原因とあげられているが、現場写真を見て、建物そのものに関する複数の疑問(①~⑥などに関連)が湧いたので、少し調べてみた。
●場所は 入り組んだ道の奥
乗用車が通れる幅がありはしご車がギリギリ通行できるかもしれないが、マンションの下に横付けして梯子を伸ばすだけの幅がないらしい道
(さきに 消防車が消化活動をしていてホースなど通っていたらまず無理。路上駐車の車が1台でもあると接近できない)
なので ベランダで逃げまどっている人影(女性)は目撃されても 救助できなかったとのこと。
←住むだけなら、乗用車が通れさえすれば、車の通行量がおさえらえられて騒音が少ないと 好む人がいるかもしれない立地
①最上階へのエレベーターも鍵もルームキーがなければ使えない仕様
← 防犯性は高いかもしれないが、隣人からの助けは望めない
救助隊だって 進入しにくいだろう><
消防車到着後10分くらいで玄関から火が噴き出たという談話もあった。セキュリティロックが 救助者の突入を阻んだ可能性もあるかも・・
このあたり、個々のマンションの情報が 担当消防隊に登録され救助対応に活かされるシステム構築も必要なのでは?
その過程で、救助できないマンション設計の問題点があらあわになって 法的規制にもつなげられ、市民の安全確保&救助隊員の命を守ることにもつながると思う
・マンションの防火設備を節約した6階建て、法的整備が義務付けられた7階建て以上
参考 マンションに必要な消防設備
https://www.mukai.com/site/ren_dai_jiang_zuoP7.html
②3階から上の各階全てに連結送水管の吐き出し口を階段に近い位置に設ける
道路面には 連結水道管の取り入れ口をつける(7階建て以上の方が はるかに 消火しやすい)
③延床面積(バルコニーをのぞく)500㎡以上で自動火災報知機
④その階の収容人数が10人以上で、避難ハッチが必要
(ワンルームマンションや ワンフロア1世帯住宅なら避難ハッチなしとなる!)
←②~④については、大阪のマンションではあって当たり前の設備だと思っていた。
東京で息子の下宿探しの時に、それらの防火設備のない変にせせこましいが見た目贅沢な小ぶりマンション(賃貸)が多いので 不思議に思っていたら、上記のような裏があった!\(◎o◎)/!
議員のマンション(各フロア販売価格1億以上と言われている)にも これらの設備が付いていなかったのではないか?
一級建築士事務所www.mukai.comでは、②~④のコストカットの「優れた企画が生み出す収益性と入居者にご満足頂ける仕様」をうたった設計を堂々と宣伝しておられる。
じっさい 都内の物件を10回近い年度で過去30年の間見ていた経験と符合することが多いので、安全性より見てくれで売られている都内の住宅物件の舞台裏を、今回始めて知って 愕然としてしまった私。
道理で 不動産屋は、2・3軒私に紹介した後は、一転して 個人オーナーが建設したちんまりした集合住宅(安全性だけはばっちり)に案内する物件を変えたはずだと妙に納得。
(つまり 収益だけでなく居住者の安全性にも配慮した築年数はそれなりの良心的物件w)
ここ20年に建築された物件は 見た目重視の安全面は合法的にコストカットの危ない物件がとっても多かった><
・猪口議員のお宅も②~④が付いてなかったのでは?
「煙くさい」と人が気付いて通報しなければいけなかったのだから。
人より先に気付く火災報知器なのに
・消火困難だったことは 報道ずみ
(連結送水管が通っていれば その周辺の壁の加熱もそれだけ遅らせることができるという副次効果も期待できる)
・杖が必要なご老人だから避難ハッチが使えなかったのかと思ったけど そもそも設置されてなかったのでは?
人口の半数くらいが高齢者になりつつ今の日本では
年寄りも含めたハンディキャッパーも使える避難ハッチの
設計も課題とすべきではなかろうか。
⑤消防に通報したあと、なぜ 在宅者二人は 普段の出入り口(エレベーター)で逃げなかったのだろうか??
もしかして ベランダから救助してもらえると過信していたの?
まさか あわてて逃げようと鍵を持たずに 扉を開けたら 炎が一気に大きくなって、エレベーターや階段の鍵を取りに戻れなかったとか???
←鍵を持たずに飛び出すというのはありそうなことだけに・・ 痛ましい><
⑥ベランダの写真
https://mainichi.jp/articles/20241128/k00/00m/040/077000c
https://www.yomiuri.co.jp/national/20241128-OYT1T50047/
を見た感じでは ベランダが分断されているように見える
今回入り口側ベランダが風下にあたって 炎が吹きだしたと報じられているけど、ベランダが分断されていたら、絶対絶命じゃないか!
ベランダ伝いに風上側にまわることができれば、それだけ早く救助してもらえるし、救助されるまでの身体的被害も減らせただろうに!
⑦間取り写真を見ても
https://www.youtube.com/watch?v=1tPs4AbgQXI
室内からベランダで出るのも キッチン脇の玄関一つのみ
せっかく三方がベランダに囲まれていても 逃げ口一つでは意味がない。
戸建て感覚をうたうなら 脱出口は玄関と反対側にも設置すべきでは?
どんな風向きでも 風下に立つことを避けるために。
そもそも キッチンが火元になりやすいのに キッチン脇の玄関なんて 避難につかえねー。特に動きに制限のかかる(遅い)ハンディキャッパ―なら、火のそばを通り抜けなんて無理!
そういう意味では、間取りの悪さ・脱法的安全配慮ナシの設計も 逃げ遅れにつながっているように思う
生活面では 入口近くのキッチンって便利ですけどね
・一度 火が鎮静化して 在宅者二人の搬送はできたものの
すぐに再燃したさい 消防隊の方々が怪我等の被害を受けなかったかも心配です。
屋上からの消火も熱と煙でハイリスクだったのではないかと・・
居住者だけでなく 消防隊員の命を守り 延焼を防ぐためにも
建築基準法の火災方面での安全基準の早期改正を望みます
(xx以上に なんて条件は無用では?)
下の階に延焼しなかったということは、ワンフロアの設計そのものの安全性に問題があったのではなかろうか?
耐震基準を満たしていれば 建物内での他家への延焼はかなり防げそうな気がする
だからこそ 火事からの逃げ遅れを出さない 安全設計が今後の課題だと考える
さらに 都内のような過密住宅街では、建物内での延焼より
隣の建物への飛び火被害の方が起きやすそうだ。
今回の消防活動も それに徹した消火活動をやっていたように見えた
だからこそ 各建物に②③の設置は義務付けしたほうが良いのでは。
それこそ 消防車が建物に直付けして消火活動を行なえない建物は たとえ平屋でも戸建てでも②③の設置義務ありにしても良いカモ
・また この建物周辺の映像をみたら 歩行者保護のための柵があったけど、あれも 消防車・はしご車の活動の妨げだよねと思ってしまった。
このあたりのバランスもむつかしいなと。
(わざわざ コンロと冷蔵庫置き場の間にタイル張りの防火壁をいれましたもん)
コンロ・水道は壁面にくっつけて その向かい側が 水屋など老いても1間幅の通路が取れるように設計した。 食卓や冷蔵庫のある場所とコンロ・水回りとの動線は長くなったけど、火災と幼児対策で、囲いこむ一方で スペースをきちんと取りました。
正直 対面式オープンキッチンなんて 怖くて使えないです。
元気な 大人中心の日常なら問題なくても・・なんかあったら 火の回りの速さにまけるから
それ日本の多い我が家ですが、本棚のある部屋ではストーブを一切使ってません。
はずみで落ちた紙・本に引火したら怖いから。
注文建築においてすら、間仕切りに耐火・難燃性を意識させようとすると、業者にブーブー言われて ふんだくられたのに、建売(たとえ高級であろうとも)にその手のことは期待できないだろうなと
本文の「1級建築士」の宣伝ブログを読んで思った。
「1級建築士」といっても 色々いるのだなと。
2級建築士のずる賢さとずさんさは 良く知ってましたけど 今や「1級建築士事務所」も信用できない資格・業者の代名詞になっちゃったのね>< 怖!
ワンフロアマンションだとどうなんだろう?
森林火災なら 地面に穴を掘って耐熱シートを被って 炎が通り過ぎるのを待つという映画もあったが
マンションの自室に閉じ込められて 炎に囲まれた状態で その手が使えるのだろうか?
窒息しそうな気がする
本当に 痛ましいできごとだった。 心からお見舞い申し上げる