Nicotto Town


かきくけこのブログ。


出木杉君と結婚しないしずかちゃん

何かのテレビか何かで、「シングルマザーでつらい」とかいう悩み相談があって、夫と「結婚相手について」という話で盛り上がり、最終的に結論から言うと、


「同じレベルの人と結婚するようにできてるかもしれない」

という結論に、我々夫婦は行き着いて、「え、じゃあ私と夫は同レベルって事なのか?」と、反論したくて仕方なくなってしまった。そうじゃないといいたいのですけど、現実は素敵な立派なほんとにきちんとした女性がシングルマザーだったりする。結婚って、物凄く謎です。なんでその人と?と傍目から見たらそう見える関係があると私は思う。というのも、ドラえもんのしずかちゃんという女のコが結婚した相手が、なぜのび太なのか、という謎を誰にも説明できなかったりするからだ。

なぜしずかは、のび太と?

 しずかちゃんはヒロインで、周囲に色んな男の子がいてそれなりに好かれているのに、結局のび太君という、一番無さそうな人を結婚相手に選んだ。それについて、私はよく夫に「なんで・・・???」と相談していた。スネ夫君はマザコンだから、ジャイアンはいわずもがな。出木杉君は完全無欠で名前もできすぎ君。もう言う事なしで出木杉君と結婚したらいいじゃない???といつも私はしずかちゃんの選択に謎を深めていた。大人になっても、「なぜ?」と不思議で仕方なかった。なんでもっといい相手を選んで結婚しないのか…なぜのび太なのか?????と、不思議で不思議で仕方なかった。

現実でも、なんであんないい女の人が、あんな人と・・・?という関係をもって、シングルマザーになってたりしますけども、なぜなのかさっぱりわからない。でも、その女性から見たら、周囲からみたらその人はのびた君なのに、本人にとっては魅力的に見えているのかもしれない。そういう事があるのかもしれない。いつもしずかちゃんが出木杉君と結婚しない事に、結婚っていうのはそういう合理的な考えでするんじゃなくて、女の子の心が一番大切で選んでやるものなのかもしれないと、しみじみ思ったりする。

夫の考え
 なぜしずかちゃんはのび太君と結婚したのか?という相談を夫にしてみたら、夫は、「ドラえもんという便利屋がバックにいるからじゃないか…」という。確かに。未来からやってきてる人がバックにいるっていう安心感と最強感は、のび太君が最弱キャラなのを補って余りある。そんなしたたかな計算高さで…?しずかちゃんは、「出木杉とのび太なら、のび太だな~」と計算しつくした結果、のび太と結婚したのではないか。と、夫は言っていた。

出木杉君はモラハラ夫?
 ほかにも、夫は「出木杉君はモラハラ夫なのでは?」という事を提案していた。出木杉君は、出来過ぎる高学歴優秀お金持ちなので、周囲の人をバカにしているかもしれないという。そんな事は無いんだけど、物語を見てると、ほんとにただただ、いいひとで優秀なだけで。という事である。だから私も、「出木杉君と絶対結婚したほうがいい」と思っていたんだけど、やはり知能の高い夫の考えは違った。読みが深かった。「そういう人は裏で人をバカにしてる」というんですね…。そうなのか…。優秀な人が回りにいないから(笑)そんな人のモデルがいなくてわからなかったけれど、どうやら出木杉君はいわゆる「モラハラ夫」である可能性があるというのが、夫の見解だった。しずかちゃんは、そんな事を予期して結婚しなかったのだろうか。いつもしずかちゃんの結婚が、気になって仕方ない。


出木杉君としずかちゃんの大人な雰囲気。
 私はいつも、しずかちゃんと出木杉君の二人が、あの漫画の中で異質な空気を持っている…とドキドキして見ている。なぜなら、しずかちゃんの事を、なぜか出木杉君だけいつも、「しずか君」って呼んでいるから…。なんでしずか君呼びなんだ…????と、あんな子供番組なのに闇を感じてたまらない。楽しい。源氏物語である。よく考えたらしずかちゃんの苗字源だし。しずかちゃんと出木杉君の小学生らしからぬあの大人の距離感と静謐さは、純文学の世界そのままだ。あんな純文学を地でいくあの二人をもっと見たい…とかいつも思っている。でもそんな事言ってたら、子供向け番組に何を言うのだと夫に叱られた。ほんとに薄汚い目で見て、ただただ申し訳ない。

のび太の家としずかの家のレベルが近い
 色々諸説あるけれども、結局、のび太の家としずかの家の暮らしぶりが近いということで、財力的に均衡している家庭同士が、似た者同士の家柄の人が結婚するのかもしれないぞ、という結論に達した。もしそうだとしたら、なんだかとても保守的な考えで、私も納得。そうかもしれないなと思った。結局金か…という感じになるんですけども、まぁでも、そういうものかもしれない。残念ながら。ていう事は、なぜ出木杉君と結婚しなかったのかという問題を蒸し返すのですけども、しずかちゃん的には出木杉君と結婚したかったかもしれない。でも、もしかしたら家同市が合わなかった、という事もあるかもしれない。相手のご両親が、「その家とはあわない。」という意向を主張していた、という事もあるかもしれない。そう思うと、なぜしずかちゃんが出木杉君と結婚しなかったのか、凄く納得できた。結婚って、「なぜあんな…?」と横のつながりの目だけで見ると、不思議に見えるけれど、縦のつながりも関連してくる社会的なものであるから、しずかちゃんは出木杉君と結婚しなかった、できなかったのかもしれない。そう考えると、シングルマザーの人というのも、シングルマザーになった理由は本人だけの問題なんかじゃけして無いのに、本人の責任みたいないわれ方をするのは、なんだかとてもやるせない。しずかちゃんが絶対結婚できたら幸せになれた男の人と、結婚せずに凄く頼りない男の人と一緒になっているあのアニメに、私はなんだか、女の人ってまったく自分の思い通りに生きられないものなのではないのか。ととても悲しい気持ちになるのと同時に、だからこそ命がけで幸せをつかみにいかなくてはいけないのではないかと思うのです。




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