『忘れられない先生』とのことですが、私は職業上、大人になっても学校の先生と日々を過ごしています。その仕事先の先生のことをふと思い出しました。

あの先生はもうご年配で、もう数年で定年退職されるだろうというようなお年の、おじいちゃん先生でした。その年齢だからこそと言うべきか、最近の若い先生には見られなくなった、昔ながらの熱量を持っていました。

その先生とは2年ほど一緒にいましたが、自分が子どもだった頃を含めても、あれほど子どもと全力で向き合い、子どもを全力で愛する熱い先生は初めてでした。仕事中だと忘れて、先生のことを観察するのに夢中になった時期もありました。

正直、自分自身『先生』という存在には期待を寄せられない、苦い思い出を子どもの頃に持っていました。しかし、それを感動と共にきれいに塗り替えてくれました。人に対して尊敬の念をあれほど深く抱いたのは初めてです。もう少し語彙があれば、「感動」以外の言葉で説明できたのでしょうが、私の力及ばず。

あの先生に見てもらった子どもたちはとても幸運でしょう。貴重な良い経験が、今後の彼らを素敵に成長させてくれることを祈るばかりです。

ちなみに、私はその先生に強く感銘を受け、教員免許を取ることを決め、今年の秋から通信制の大学に通い始めました。それだけの行動力を与えてくれた先生なのです。

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