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イヌブナ

ニコットおみくじ(2024-10-21の運勢)

おみくじ

こんにちは!九州は雨で、雷を伴う所も。

中国、四国から北海道は高気圧に覆われ、広く晴れる。
沖縄は晴れ。
最高気温は平年並みかやや高い。

【イヌブナ】 犬橅 犬椈 犬山毛欅 Fagus japonica

                  Japanese beech

☆ブナ科ブナ属の落葉高木です。

<概要>

〇原産

本州(岩手県以南の主として太平洋側)、四国、九州

〇用途

・建築          ・土木

・器具          ・船舶材

・マッチの軸木

@木質建造建築物の多様性と可能性

 一級建築事務所の鍋野友哉(なべのともや)アトリエ/TMYAを主宰する、
 一級建築士の鍋野友哉さんが、
 近年環境に優しい等の理由で関心を集める木材にスポットライトを当て、
 国内と世界における木造建築の歴史や最新の木造建築事例、
 木材を用いた構法等を紹介します。
 
 連載第2回となる今回は、
 木質材料の特性を生かした多様な空間の建築方法を採り上げます。
 
 [鍋野友哉アトリエ] TOMOYA NABENO ARCHITECT

 住所  :東京都世田谷区梅丘1-15-9スペース88 202号

 電話番号:03-6413-9549

 〔鍋野友哉〕さん

  1979    兵庫県神戸市出身
  2005    東京大学大学院農学生命科学研究科 木質材料学研究室卒業
  2007-8  東京大学客員研究員
  2010-14 東京大学特任研究員
  2012ー   法政大学 構法スタジオ 兼任講師
  2014ー   鍋野友哉アトリエ/TMYA 開設
  2015-   お茶の水女子大学 非常勤講師
  2015-   自然公園等施設技術指針
          (ビジターセンター)検討委員会委員

 〔受賞歴〕

  2009   Good Dsign Award 2009(OCHA HOUSE)
  2011   Good Dsign Award 2011(お茶大SCC)
  2013   土木学会デザイン賞 奨励賞  (恵那駅前バスシェルター)
  2016   木材活用コンクール 優秀   (くりばやし整骨院)

 第1回目の連載では木質材料発展の歴史と素材の基礎知識に触れましたが、
 第2回目では各素材の特性をどのように建築に採り入れるか、
 又、それによってどのように多様な空間と、
 構法を生み出すかということに関して、
 私がこれまでに設計担当した建築作品の例を通して紹介します。

 弥生講堂アネックス(2008年竣工、設計河野泰治アトリエ、
 構造:東京大学 木質材料科学研究室 稲山正弘さん)

 木材で建築物を作ろうとした場合、
 軸材料として使用することが最も素直な使い方で、
 いわゆる「在来軸組構法)と呼ばれて普及している構法は、
 木材を軸材料として使用します。

 そして・・・

 材料軸組構法はプレカットと木材の規格化が支えており、
 これらの加工が施された市場流通材や小径断面材をうまく組み合わせる事で、
 面白い空間や構法を作ることが出来ます。

 上記の事例として、
 東京都千代田区の東京大学敷地内で2008年に竣工した、
 弥生講堂アネックスを説明します。

 弥生講堂アネックスは、
 鍋野友哉さんが以前、河野アトリエ在籍時に担当した作品で、
 講義室とギャラリーから成っています。

 弥生講堂アネックスの大きな特徴は、
 木質HPシェルを用いた構法・構造と軸材料を連続させて作り出した、
 門型フレーム構造を採用した建築物であることです。

 *HPシェル・・・総局放物面。
          断面方向の違いで、双曲線と放物線が現れる、
          三次元局面構造のこと

 通常門型フレームを構築する場合は、
 接合部の金物で大断面の材料をつなげることが多いのですが、
 この講義棟で採用した門型フレームでは、
 住宅用に流通している柱材を使用して、
 トラスを作り出すように2列1組でフレームで構成しています。

 フレーム同士の接合には長ビスと在来軸組用の住宅金物を用いて、
 フレームを地組し、それをクレーンで建てていくという工法で、
 門型フレームは建てていきました。

 このように柱材のような小径の軸材でも、
 うまくトラス部材として在来軸組構造の中に採り入れることで、
 特別な材料を使わずに流通している製材や住宅用の接合部金物、
 ビスなどだけで、一方向フレームの架構を作ることが出来ます。

 もう一方の木質HPシェル構法によるギャラリーでは、
 大きな曲率を持つ局面をどのようにして形成するかという事が、
 大きな課題でした。

 ・心材に丸太を用いる

 ・ツーバイフォー材などを曲げて利用する

 このような幾つかの方法を検討した結果、
 どれもうまく進みそうにありませんでした。

 そこで「薄い材料を活用してはどうか」という事になり、
 合板は面材料として使うことが主要途ですが、
 「その薄さを活用して合板を用いてウェブ材を構成してはどうか」という
 考えに至り、原寸に近いサイズで検討し、設計を進めて、
 大きな曲率を有す局面を制作しました。

 又、木質HPシェルを構成する4辺の材料には、
 寸法安定性に優れたLVL材を採用し、
 LVL材に合板ウェブ材を取り付ける腕木を接合して、
 組んでいくという手順で木質HPシェルを構成しています。

 このように木質材料の特性を理解して、適材適所で用いることで、
 多様な構法、形態、空間を生み出せます。

〇名前の由来

ブナより劣る為、イヌが付きました。
木で無いブナより劣るというのも可哀そうな名前です。
葉の表面に毛がありますので、イヌが付くという説もあります。

〇生息

ブナより少し低い所から自生しまして、ブナと混生します。
日本海側には分布しません。

ブナのような大きな群落にはなりません。

雪の多い地域では、尾根筋や平坦な所には少なく、
急な斜面や崖っぷちに多いようです。
雪は苦手です。

〇大きさ

大木になる割りには株立ちが多いです。

直径が約40mの幹4本が1株という樹も多いです。

〇樹皮

暗灰褐色でブナより黒く、イボ状の皮目が多いです。
そして、ざらついた印象の樹皮です。

〇葉

互生しまして、卵状楕円形或いは長楕円形で、質はやや薄いです。

裏面には白くて長い絹毛があります。

縁には波状鋸歯がありまして、ブナ同様に側脈が鋸歯の凹部に至ります。
側脈は10~14対でブナ(7~11対)より多いです。

〇花

雌雄同株です。

4~5月に花を付けます。

・雄花:新枝の下部に頭状花序を付けまして、垂れ下がります。

・雌花:新枝の上部に付きます。

問題 次の植物の中でブナとの混合林を形成するものを教えてください。

1、イヌブナ

2、ミズナラ

3、スダジイ

ヒント・・・〇正解の植物

      ブナ科の落葉広葉樹の高木で、冷温帯を代表する樹種です。

      ブナと混生したり、純群落を形成します。

      ブナよりもやや低海抜地に生息しまして、やや分布は広いです。

      ブナは遅霜に弱いですので、晩霜の被害が発生しやすい尾根筋、
      特に朝日が当たる東側は正解の植物が優勢となりやすいです。

      ・立地条件の良い場所  :ブナが占領
  
      ・物理的環境の厳しい場所:正解の植物が優勢になる傾向
      
お分かりの方は数字もしくはブナとの混合林を形成するものを、
よろしくお願いします。

 

  




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2024/10/21 17:04
また 台風のたまごが?・w・週末雨はやめてほしい




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