ジュンチャンと世界を巡る 第78回オーストラリア
- カテゴリ:レジャー/旅行
- 2024/10/20 05:20:48
今回はオセアニア州の86%を占めるオーストラリアです。
オーストラリア大陸、タスマニア島及び多数の小島から成る連邦立憲君主制国家で、首都はキャンベラ、最大の都市はシドニーです。
総面積は世界第6位で、近隣諸国としては、北にパプアニューギニア・インドネシア・東ティモール、北東にソロモン諸島・バヌアツ、東はトンガ・ニューカレドニア・フィジー、南東2,000km先にニュージーランドがあります。
この国の歴史ですが、40000〜45000年前(60000年前、更にそれ以前とも言われる)、更新世の何回かの氷期の結果海面が100〜150m下降した更新世末期の、今日より低海面の時代にアボリジニがニューギニア方面から渡り、先住民となったと考えられています。
考古学的証明では、西オーストラリアのスワン川上流に40,000年前、タスマニア(タスマニアも当時大陸に繋がっていた)には30,000年前に人類居住跡が見つかっていて、約42,000年前とされる人類の化石もニューサウスウェールズ州で発見されています。
13,000年前に更新世末期、氷期終焉を迎え、トレス海峡、ヴィクトリアとタスマニアの間のバス海峡、カンガルー島との間に海面が広がりました。
アボリジニの伝説によると、氷期の終焉は早く、海面の上昇(陸地の失現)とともに、魚が天から降って来て、津波があったと伝えられています。
1606年に当大陸に最初に到来したヨーロッパ人はオランダ東インド会社のウィレム・ヤンスゾーンで、赤道に近い熱帯の北部地域に上陸し地図を作成しましたが、交易に値する物品はないと判断して入植しませんでした。
1770年にスコットランド人のジェームズ・クックが温帯のシドニーのボタニー湾に上陸して領有を宣言して入植が始まり、東海岸をニュー・サウス・ウェールズと名付けました。
(なお、決定的証拠はありませんが、1770年に上陸したジェームズ・クックよりも150年も前に山田長政が先にオーストラリア大陸を発見していたという説があります。)
アメリカの独立により、1788年からアメリカに代わり流罪植民地としてイギリス人の移民が始まりました。
初期移民団1030人のうち、736人が囚人 (男586人・女242人という説あり) で、その他はほとんどが貧困層の人間でした。
白人入植以降、先住民族であるアボリジニは白人による娯楽としての狩猟(スポーツハンティング)の対象となり虐殺され、その後も政府の政策によりタスマニア島を含むアボリジニの人口は激減しました。
1828年に全土がイギリスの植民地となり、その過程で先住民のアボリジニは土地を取り上げられて放逐、殺害されました。
1851年にビクトリア内陸部で金が発見されてゴールドラッシュが発生し、これ以降は南ヨーロッパや中国などイギリス以外の国籍の移民が増加しましたが、 特に中国人は1850年代に3万人以上が労働者として渡来し、当時200万人に満たなかった大陸人口の中において中国人の増加は問題視されるようになり、後の白豪主義につながったといわれています。
この国の地理ですが、平均高度が340mと地球上の全大陸中もっとも低く、2,000m以上の地点の面積比が計算上0.0%となり、これも全大陸中もっとも低くて、最高峰のコジアスコ山の標高は2,228mです。
大陸の東側は温暖湿潤気候、西岸海洋性気候の過ごしやすい気候で人口はこの地域に集中し、ブリスベン、シドニー、メルボルンといった大都市は全てこの地域にあります。
グレートディバイディング山脈の西側は乾燥したステップ気候の大鑽井盆地(グレートアーテジアン盆地)ですが、井戸を掘れば水が出るので、羊の放牧が行われています。
大鑽井盆地より更に西はグレートサンディ砂漠、グレートビクトリア砂漠、ギブソン砂漠等の砂漠が広がり、人はあまり住んでいません。
ここから観光地の紹介ですが、オーストラリアは見どころいっぱいの大陸で、その中から三ヶ所紹介します。
まず、ウルル(エアーズロック)です。
高さ348m、周囲9.4kmという世界最大級の砂岩で、英名のエアーズロックで知られてきましたが、現在は先住民アボリジニによる呼称ウルルが正式名称となっています。
ウルル登山は2019年に全面禁止となりましたが、時間によって色を変える壮大で優美な姿や、近隣にある奇岩群カタ・ジュタの景観など、感動の連続となる観光地です。
次に、グレートバリアリーフ(ケアンズ)です。
全長約2,300kmにわたる世界最大の珊瑚礁グレートバリアリーフは、日本列島の長さが約3,000kmなのでその広大さがわかります。
400種類以上の珊瑚がつくる3,500を超える珊瑚礁には、1,500種類以上の魚やジュゴンを含む30種類の海洋哺乳類などが住んでいますので、驚くほど多様な海洋生物が織りなす世界をシュノーケリングやダイビングで気軽に楽しむことができます。
最後に、シドニーのオペラハウスです。
重なりあった船の帆のような白い屋根が青い海と空に映えるシドニーの象徴のオペラハウスは、造形と構造設計の両面における「人間の創造性の紛れもない傑作」として、世界文化遺産に登録されています。
歴史的エピソードを聞きながら館内を見学できる「オペラハウスツアー」や舞台裏を覗ける「バックステージツアー」もおすすめです。
トンガの海底火山の爆発で世界を揺るがしているオセアニア地域ですが、そういうこととは別に気楽にここに遊びに来て、楽しんで行ってください!(^^)!。