おじいちゃん遊牧民の笑顔
- カテゴリ:日記
- 2024/10/17 10:54:10
モンゴル旅行記の続きです。
6月の遊牧民はかなり忙しそうでした。
今回お邪魔した遊牧民の所では7月からは観光がメインの収入源になるらしく、それまでにやる仕事が沢山あるといった感じで、一日中バイクやら車を走らせていました。
自分も羊の毛刈りは手伝わせて頂きましたが、ほとんど役に立てることがなく遊牧民の子供たちと仲良くお留守番をしていました。
子供たちとは一緒に写真を撮ったり、相撲をしたりして遊びました。
1人ゲルの中で留守番する時もあり、その時は電子書籍の本を読んで過ごしました。
日中ゲルの扉は開けっ放しにしているので、時々爽やかな風が吹き込み気持ちのいい時間でした。
忙しい遊牧民が時間を作って馬に乗せてくれました。
重たい鞍を取り付けてから馬にまたがります。
初めての乗馬は緊張とワクワクが混ざり合い、もうドキドキでした。
実際に馬に乗り動き出す。
馬上からの眺めは良く、初めは気持ち良かった。でもなんか違う。
その理由はすぐにわかりました。
遊牧民が安全のために手綱の一部を持っていて、自由に走ることが出来なかったからです。
首輪をつけてリードでお散歩をしている気分。そうじゃなくて自由に駆け回りたいのになと思っていました。
最初の2日くらいはそんな感じの散歩乗馬が続きました。
そして乗馬3日目、今回は教官が違いました。担当の遊牧民が仕事で忙しいので、おじいちゃん遊牧民が指導してくれます。
指導といっても言葉がわからないので、一緒に馬にまたがりながら散歩しているだけです。
今回も手綱は遊牧民が握っていましたが、いきなり手綱をすべて私に預けて、『いってこい』と首で合図をしてきました。そしてニッコリ笑いました。
縄で出来た鞭のようなもので軽く馬の尻を叩き『行くぞ!!』と声を掛けました。
馬は思った通りに大草原の中を走りだしました。
パカラッパカラッとリズムよく大地を駆けていき、爽やかな風を体全体で浴びるのは最高の気持ちでした。
ぐんぐん馬は進み、手綱を引いて止まり、振り返ると遊牧民が遠くで小さくなっていました。
馬が賢かったのか、自分が通りたい道をしっかり通ってくれ、走りたいと思えば走ってくれました。
おじいちゃん遊牧民の所に帰るとニコニコして何か話しかけてきました。
たぶん褒めてくれたんだと思います。
その日を境に手綱は自分で扱うようになり、馬に乗って山のような斜面を登ったり、羊やヤギを追い回し誘導したりと乗馬を全力で楽しみました。
そしてあっという間にモンゴルに来てから約一か月が経ち、無事に日本に帰国しました。
モンゴル旅行記はこれで終わりです。
細かいエピソードとかはいつか気が向いたら書こうと思います。
おじいちゃんにも馬にも気持ちが通じてよかったです。
ほんといい体験が出来ました。
自由に走り回りたい気持ちを
ちゃんとわかってくれたんですね。
お爺ちゃんも馬も。
おじいさんも、「いい馬だろう? お前も楽しかったかい?」って感じかな。素晴らしい体験でしたね。