85円の唄
- カテゴリ:日記
- 2024/10/03 00:06:04
かつてTBSラジオの長寿番組に「永六輔の誰かとどこかで」というのがありました。桃屋の提供で遠藤泰子さんと二人で続けていました。
その番組で毎日リスナーからのはがきを読んでいたコーナーのタイトルが「7円の唄」でした。
はがき料金が7円の時代はもちろん、10円に値上げされた後も「いつか7円に戻るように」との思いからか、番組終了までずっと継続したタイトルでした。
そして皆さんご存知のとおり、10月1日からのはがき料金は、63円→85円へと引き上げられてしまいました。
7円時代の12倍強の値段です。
1994年以来30年ぶりの値上げだそうですが、この30年といえば不況で実質賃金が上がらない状態が続いているわけで、国民は相当な負担増を感ぜざるを得ません。
紙代も印刷費も輸送料も人件費も高騰している以上、値上げもやむをえない部分はあるでしょう。(卵やモヤシのように「物価の優等生」その実「物価の苦学生」に甘んじさせるわけにもいきません)
しかし、これ以上郵便料金が上がると、郵便制度のできる前のように、料金が払えずに手紙を受け取れない相手には「封筒に簡単なメッセージを伝えるマークをつけて投函する」人が続出してしまうかも。
郵便は公共事業のはずなのに・・・
ちなみに海外にはがきを出すときの料金は、航空便が100円、船便が90円。不足分の切手を貼れば世界中に配達してくれます。安いと見るか高いとみるか・・・
これをキッカケに決行しようと決めました。
ハガキ85円。ため息が出ましたよ。
どうしても会えない友人だけは出そかなと思いますが。
郵便配達をしていてそう思います。
そして益々手紙もはがきも利用者が減るだけだと思います。
>郵便は公共事業のはずなのに・・・
問題はここですね。
郵政民営化で、ただの営利企業になったので、赤字経営でやれと言うのは無理な話です。
全国一律料金と言うユニバーサルサービスは、公共事業だから出来た話だとしか思えません。
実際首都圏以外の郵便会社は全て赤字状態です。
全国の赤字を、首都圏だけで取り返す労働状態。
かつては他社が「郵便を独占するのはおかしい。ウチも参入させろ」と言ってたのに、今はもう言いません。
それどころかメール便からも撤退して、他社が引き受けたメール便は郵便局に持ち込むようになりました。更に今は持ち込みでなく、全面的に郵便局に引き渡す契約に。
今回の値上げも一時的な黒字化にしかならず、数年でまた赤字になると言われています。
でも数年持ちますかね?
個人間の郵便どころか、年賀はがきも更に激減するのではないかと思うのですが。
個人的には民営化すべきではなかったと思いますが。
米国が欲しがったのはゆうちょマネーで、配達事業には全く興味なしですしね。
現状で黒字化を目指すなら、過疎地の郵便局を潰すしか無いですね。しかもどんどんと。