オデュッセイア
- カテゴリ:日記
- 2024/09/23 17:23:10
私は時々神話を読む。
古事記だったり、ギリシャ神話だったり、封神演義も読んだ。
目的は、現代の創作物のベースを知りたいから。
しかし、これがまたなんとも読み辛い。
現代語訳はされているけど、表現が太古のものだし、考え方が一ミリも共感できない。
現代の基本的人権は皆無だし、選民思想の成れの果て、ご都合主義で差別的。
出来レースなんてもんじゃない。
異類婚姻譚が腐るほど出てくるし、女性はお飾りだし。
古事記は中央政権が地方社会を消し去る目的で造られた侵略的文書、
ギリシャ神話は神がクソ以下のモラルゼロ。
封神演義に至ってはイラつきまくって頭痛がする。
しかし、物語の構成自体は面白かったりもする。
まぁ、どれも宗教の名のもとに、
その当時の支配、暴力を正当化するために作られているからなんでしょうがね。
インドの神話で、ガネーシャの誕生秘話も酷いもんだ。
自分の子供の首を切って投げ捨てた父親が、母親に怒られて首を探しに行ったけど、
どこを探しても見つけられないので像の首切って付けました。
暴力の極みじゃない。
あ、お父さんはシヴァって言います。
ギリシャ神話で神が浮気三昧なのも、当時の権力者が「我は神の子」を主張するために、
ゼウスやメインの神々との婚姻を捏造した結果らしい。
そう考えると、ゼウス冤罪事件も多いか。
日本でも、源氏の子孫とか有名どころになぞらえようと、家系図捏造、強引に結びつける。
ある意味言ったもん勝ちで、言いふらしたところでそれをまともに調べることはないし、
そこまで興味を持つ人も時代によってはいない。
今問題になるのは皇族くらい?
現代なら、如何に良い家系でも、
今、自分は何をしている何者かと思うと恥ずかしくなりそうだけど。
秀吉しかり、権力闘争では必要なんだろうな。
だけど皆、口には出さないでも「嘘だろ。」って思っているけど。
さてさてそんなある意味苦行が趣味なので、今、オデュッセウスの英雄譚を読んでいます。
これがまたろくなもんじゃない。
「あーた、馬鹿ー?」を何周したことか
全ては神が決めることだから諦めて従いなさいに歯向かうがアウトだなんて、
今の原理主義やイスラエルですかー。
慣れれば、これはこれとして創作物として面白いんですが、
時々英雄が超絶馬鹿すぎてどうしようかと。
でも、こういう違和感は、創作物が権力者によってゆがめられた結果かもしれないと思うと、
本来の話はどうだったのかな。
当時の世界は狭いけど、心はいつの時代も無限の広さだったのだろう。
まだ読み終わってはいないけど、あと半分ほど、頑張ります。