Nicotto Town


うみきょんの どこにもあってここにいない


思い出の絵本は? はなのすきなうし


思い出の絵本…

『はなのすきなうし』
(お話・マンロー・リーフ、
 絵・ロバート・ローソン、
 訳・光吉夏弥
 岩波書店)

どうしてか忘れたけれど、大人になって
偶然、この絵本を手にいれた。
東京・渋谷にあった、こどもの城だったか。
それまで、ほぼ、忘れていたのに。
手に入れたら、頁を開いたら
子どもの時分の読んだ感触というか
そういったものが流れ込んできてびっくりした。
そして、この本が好きだった自分が
今の自分と一貫していることを
誇らしくも思った。

あらすじです。

子どもの頃から
花をながめたり、ひとり遊びの好きな牛が
見かけは強そうに生長したことと
勘違いで、猛牛として
闘牛場へ連れてかれてしまう。
大闘牛のその日がきて、広場の真ん中へ
でてきた牛は、まわりの期待もなんのその
やっぱり、見物の女の人のさしている
花の匂いをかいで、ぼうっとすわっているだけ。
闘牛士たちがけしかけてもだめで、
もとの牧場へつれもどされ
コルクの木のしたで、はなの匂いをかいでいる。

「ふぇるじなんどは とても しあわせでした」

ひとりあそびがすきな子ども…
だったし、いまもそうでありたいと思っている。
三つ子の魂百までだなあと、びっくりした。

この絵本は、ガラス書棚のなかで
すぐに出せるように、飾りながら
鎮座している。
この花のすきな子を
わすれないために。

花が好きというのも、そうだなと、
今、ぼんやりと思った。



#思い出の絵本は?




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