Nicotto Town



PENTAXフリークの選ぶ5台


リコーペンタがしばらく前にフィルムカメラを復活させた。
PENTAX 17というハーフ版コンパクトカメラ、10万円近い。
うーん……食指が動かない。違うでしょペンタさん、お宅の強みは。

普及型、質実剛健に見えてつまらぬトコに拘る。それがPENTAX。
旭光学の製品から愛用するアタシには、PENTAX17はカラーが違うと思える。
こういうのはオリンパスがやるべき製品なのです。リコーペンタがやる必要なし。

フィルム・デジタルともにPENTAXを偏愛するアタシが、
何を買うべきなのかお伝えしなければならない。そのくらいの義理がある。
今回は銀塩フィルム機に絞りましょう。さあ中古屋へ、オークションへGO!

【1】Pentax ME (1976)

絞り優先オートのコンパクト一眼レフ、女性にも使いやすい軽量機。
絞り(F値)を変えることで被写界深度・描写が変わることを体感できる。
リコーXR500、ニコンFEと並ぶ超優良機、買えば写真が楽しくなる。

【2】Pentax Auto 110(1979)

110フィルムを使う超小型レンズ交換式一眼レフ。まさにオモチャカメラ。
110フィルムは一時生産終了してたけど、幸い今でも手に入る。
レンズやアクセサリーも豊富だから沼にハマりたい人にオススメ。

【3】Pentax MX(1976)

MEとほぼ同時に発表された、当時世界最小最軽量の機械式マニュアル一眼レフ。
精密さといい加減さ・無骨さが壮絶に同居したPENTAX魂の結晶です。
MEで写真覚えたら、次に手に入れてね。もちろんシルバーもブラックも。

【4】Pentax Super A(1979)

マルチモードAE、最上級機LXに似た精悍な黒ボディ、だけどどこかチープ。
このカメラにはぜひ当時のKAマウントレンズを合わせていただきたい。
MEやMXより賢くなったことが実感できるはず。プラスチッキーな質感も◎。

【5】Pentax ME Super(1979)

シャッター速度が1/2000秒まで使える、普及型一眼レフの完成形。
ME、MX、Super Aに抱いた小さな不満が全て解消された。
あらゆる意味でアタシには使いやすい、ベストの一台。

なおペンタのカメラはキャノン・ニコンみたいな一流品ではないから、
リバーサル使って露出を微調整する玄人さんには全く不向きです。
撮れなくはないんですよ。でもポジ使うならアタシはニコンだなー。

フィルムはせいぜいISO400までかな。モノクロでもいいんですが、
ペンタのレンズは全般的にモノクロだと陰影に魅力が足りず平板。
モノクロ使う時はドイツのコンパクト、またはニコンにしています。

安い24枚撮りカラーを詰め、標準と広角を1本ずつ持ち、下街をほっつき歩く。
一周目は下見、二周目で標準、気になる風景は広角で。
1/60秒以下でしっかり合焦しブレない写真が2~3枚取れれば上出来。

Kマウントレンズに加えアダプター買えばM42も使える。中古も廉価で安定。
24mmから300mmまで一通り揃えてもお財布に優しい。
庶民に写真の楽しさを伝えたアサヒペンタックスは半世紀経っても健在です。

最初のレンズは50mm、35mmか28mmの2本あれば十分です。
電車や飛行機、野鳥などを撮るならデジタル一択です。望遠はほぼ不要。
ファインダーを覗きピントを合わせる能動的な楽しみが待ってますぜ。

【どうでもよい付記】

デジタル/スマホ、インスタ世代にご理解いただけるか甚だ怪しいですが、
カメラを含む機材は、絵画におけるキャンバス、絵筆、絵具です。
メーカーや機種が異なれば写真が異なる、という事実が前提にあります。

ニコンとキャノンで(特にレンズの描写が)異なるんです。
フィルム世代はこれを痛感しています。メーカーに独自のカラーがあり、
選択には使用者の嗜好も反映する。主観という偏見、ばかりともいえない。

いま最高の描写をするレンズといったら……ソニーかキャノンでしょう。
現実を可能な限り脚色せず、忠実な色とプロポーションで描写する。
究極の蒸留水的なレンズがデジタル時代には求められているのです。

100年前は全く違いました。ドイツ、凄い、強い、エライ、高い。
ライカやコンタックス、シュナイダーやツァイスというブランドが正義。
使ってみると確かに違うんです。特に陰影の表現が。

ドイツのレンズを使い始めてまもなく、プリント見て驚きました。
コレ、ホントにアタシが撮ったの!?と思うくらい見事な写真。
国産で散々試しましたが……無理。アタシもドイツ信者の一員に。

そのためデジタル一眼レフを使う時も、忠実性やニュートラル性ではなく、
面白みや個性を求めてしまいます。その組み合わせでないと撮れない1枚を。
紅葉ならニコン、赤ちゃんのポートレートならキャノン、等々。

PENTAXはある意味ガサツなレンズです。でも濃い色で本領を発揮する。
眼前の色彩の鮮やかさを、記憶的に補正して派手に仕上げる傾向があり、
そこがアタシの気に入っているところです。記録でなく、記憶を留めたい。

数社のHPやパンフには、今でもアタシがPENTAXで撮った写真が残ってます。
その程度には信頼できる、誠に日本的な、庶民の味方っぽいカメラ。
巻き上げ、ピント合わせ、シャッター切る快感をぜひ貴方も、貴女も。

アバター
2024/08/30 09:32
>南ノ猫さん

初めまして。後推察の通りです。数回触っただけでした……。
アバター
2024/08/28 20:10
LXは? いつかはLX・・・で、結局買えなかった (T_T)
広場から。



月別アーカイブ

2024

2023

2022

2021

2020

2019

2018

2017

2016

2015

2014


Copyright © 2024 SMILE-LAB Co., Ltd. All Rights Reserved.