暑い夏なのでこわい話
- カテゴリ:自作小説
- 2024/08/27 20:52:05
私、時々幽霊を見るんです。
その幽霊は私を見るなり、目を大きく見開いて奇声を発して走り出すんです。
幸いというか、こっちには寄ってこないので直接危害はなかったのですが、
もしかして体質ですかね?霊感があるとかそういうやつ、これが一度ではなく、何度も・・。
先日も夜中にとぼとぼ歩いていたのです。月明りもない真っ暗な街の中でまた何かでたりしないか緊張で内心ドキドキしていました。しかし嫌な予感は当たるもので、暗闇の中から出てきたんです。髪の長い女性でなんというか生気のない怯えているような表情でした。
でもよく見るとただ夜道を歩いている人のようでした。私と同じく暗闇に怯えていただけのようです。私も一人歩きが怖いので思い切ってその女性に一緒に歩いてもらえるように声をかけました。
突然後ろから声をかけられた彼女は一瞬驚いたようですが、同じ暗闇を恐れていた人だと思ったらしく安心した表情でこちらを向いてくれました。
が、その表情は私を見ると一転して恐怖の表情に変わったのです。彼女は腰を抜かすように尻もちをつき、手に持ったハンドバッグも放り出して逃げてしまいました。
きっと彼女はあちらの世界の人、いやもしかして人ならざるものだったのかもしれませんね。
おしまい。
※転載はしないでくださいね。
一度奇声を上げて分解しましたけど、
慣れました。
こわくないですか?
驚きすぎて火の玉分裂とかしないですか?
あなたの背後にこの小説の主人公が立ってますよ・・・
ですね~
絶対そう!