近所の中華屋さんで、「卵炒め、おススメ」って書いてある。何を何をと思いました。卵料理なんて、毎日飽きるほど私は食べているのです。そんな私は、料理屋さんに行ってまで、わざわざ卵料理なんて注文しませんでした。だって毎日卵は飽きるほど食べているのですから。卵炒めだなんてのは、家で食べてるからもう飽き飽きしているのだ。と思っていた。そしたら夫が注文した。私が「絶対食べない」って言ったら夫はそれじゃあ、と喜々として注文していた。どういう心理？

夫が食べるから、一口もらってみた。そしたら、自分で作る卵炒めと全然味が違うじゃないですか。え？これ、卵？と思った。まぁ、多分そういう料理屋さんで使うスパイスとかが違うのだと思う。家に無いやつがあるんだと思う。卵炒めだなんて、もう飽き飽きして高いお金出して食べるもんじゃない。と思っていたのに、卵炒めがそのお店で確かに「おススメ」って言うくらい、絶妙に美味しかった。自分の考えてる味の十倍くらい美味しかった。料理屋さんで、おススメって書いてあるメニューはやっぱりおススメっていう位美味しいんだなとつくづく反省した。

卵とトマトのハーモニー。

卵とトマトの中華炒めなんだけど、想像してるよりも味が相乗効果で美味しくなっていた。もちろん、私は自宅でトマトと卵の炒め物を作ったことがある。卵食べているという私に、大体卵料理で作ってないのは無いんじゃないかというくらい、値段のかからない卵料理だったら大体作って食べている。でも、自分で作って食べたトマト卵炒めと、中華料理屋さんで食べたトマト卵炒めは、当たり前っちゃ当たりまえだけど、プロの作る卵炒めは美味しかった。調味料とか油とか、きっと違うんだと思う。やっぱり美味しかった。

中華料理屋さんのトマト卵炒めは美味しい

　ただの卵とトマト炒めなのに、なんでこんなに値段が高いんだ？と不思議だった卵炒め。でも夫が注文したのがきっかけで食べてみると、とても美味しかった。先入観で「そんなのおいしくないよ」と思っていた私は勉強不足だった。中華料理は本当に奥が深い。おすすめって書いてあるのを今度から素直に食べてみよう、とすごく決心した。最初から食べずにおいしくないと決めつけてたら、あの美味しい美味しい中華トマト卵炒めを知らずに死んでたのかと思うと、食べさせてくれたきっかけをつくった夫に感謝だった。そういう意味で夫は私が「絶対いやだ」って言ってた卵炒めを頼んでくれたのかな。そういう心理？そういう心理ですよね？まぁ、結果美味しかったので結果オーライという事で。はぁ～。それにしても、いつも毎回、自分が興味なくてまったく頼んでいない中華メニューが、あんなに美味しかっただなんて。幸せは実はすぐ目の前に実はあった、みたいな。そんな。