戦え‼ぽん家 ぽん家 ついにやる
- カテゴリ:日記
- 2024/08/03 00:53:44
5人の努力が実り、ついに5連携目の光の線がぽん美に伸びた。
「ぽ、ぽん美にとどめを刺せというのか?」
突然降ってわいた重要な役目にぽん美は戸惑った。
「やるんぢゃ、ぽん美‼」
「ぽん姐、頼んだ~‼」
「いけ~!ぽん美~‼」
「ぽん美、頑張れ~‼」
皆の声援を受け、ぽん美は意を決した。
「よおし、一千人力の左からの…フラッシュバルカン‼」
待望の5連携が繋がったことにより胸を撫で下ろした4人とは裏腹に
先を見据えたぽん太はみるみる青ざめ、頭から血の気が引いた。
「ス、ストーーップ‼やめるんだ、ぽん美~‼訴えられるぞ~‼」
何故かぽん太が連携の発動を阻止しようとしたが、連携システムに
組み込まれたぽん太は動けない。連携システムには一度発動すると
決められた動き以外は一切出来なくなるという欠点があったのだ。
ぽん太の制止も空しく5人の技が繋がり、ついにポンデスを倒す待望の
5連携が完成した。
ぽみ平の太陽風
ポンシロウの千戦線閃
ぽん子Ⅱの体当たり
ぽん太の三山惨散
そしてぽん美のフラッシュバルカン
5人の連携によって生み出されたその連携名は
「「「「「太陽千体三バルカン‼」」」」」
ぽみ平は灼熱の熱波を放ち、ポンデスの皮膚を焦がした。
ポンシロウは目にも止まらぬ乱れ突きから無数の光の刃を飛ばして
ポンデスの皮膚を切り裂いた。
ぽん子Ⅱは防御力を攻撃力に転化した体当たりで傷口を広げた。
ぽん太は傷口に山をも切り裂く斬撃を放ち、内部で爆発させた。
そしてぽん美は抉れて内部が顕わになった傷口にパンチの雨を打ち込み
ポンデスの心臓を打ち抜いた。
心臓を打ち抜かれたポンデスは苦しそうに喘いだ。
「私は…滅びません…生あるものに…邪悪な…心が…ある限り…!
グ…ズ…ギャアアアム‼」
やがて体のあちこちから光が溢れ出して断末魔を上げ、雲散霧消した。
「やった…ついに…ついに…やったぞ~‼」
ぽみ平が真っ先に歓喜の声を上げた。
「本当に…本当にやったのか?」
「やったんだ…ついにやったんだ…‼」
「ぽん美達、ついにやったんだな‼」
「ついにやってしまった…」
4人が歓喜の声を上げて悦に浸る一方で1人ぽん太だけは両手両膝を
地に付け、力なく項垂れた。
ゴゴゴゴゴ…
その時、遠くから地鳴りのようなものが聞こえてきた。
「(。´・ω・)ん?ま、まさか…」
恐る恐る振り向いたぽん太の目に映ったのは次々と崩壊していく
建物だった。
「マ、マズい!崩壊するぞ!みんな逃げろ~‼」
ぽん太の絶叫で事の次第を理解した一行は脱兎の如く離脱した。
一列で逃走する最中、天井が崩落し、5人は落下した天井を支えた。
「こ、こんなもの~!」
ポンシロウが筋肉を肥大させたその時、天井の重みが増した。
「やめるんぢゃ、ポンシロウ。これは『裏切りの重し』。全員が
支えられる重さより僅かに重くなる罠ぢゃ。力を込めれば込めるほど
重くなるぞい!」
「そ、そんな…じゃあ、どうすれば…?」
「多分あの辺りに…あった!あそこに解除スイッチがある。あれを
押せば元に戻るはずぢゃ。」
「100mはあるぞ。誰かが押しに行く間に押しつぶされちまう。」
ポンシロウがボヤいてる間にぽみ平が光の速さでスイッチまで辿り
着いて解除した。
「伊達に『雷神』と呼ばれてはおらん。さあ、行こう。」
ポンシロウがフラグを立てた洞窟を上るとやはり巨大な岩が転がり
落ちてきた。
「ぬうん!」
真っ先に飛び出したポンシロウが岩を支えた。
「ぽん兄にはぽん家を支えてもらわなきゃならん!ポンシロウは
ぽん兄を支える!だからポンシロウは強くなろうとしたんだ!」
ポンシロウは大岩を持ち上げて後方に投げ飛ばした。
ようやくポンデス城を脱出できたが、ポンデス城が大爆発して爆風が
一行に迫ってきた。
「はああっ!」
ぽん子Ⅱがバリアを張って一行を守った。
「ぽん家の守りはぽん子Ⅱに任せて!」
ポンガードが置いてある洞穴に繋がる洞窟に差し掛かった一行の前に
夥しい数の魔物が立ちはだかった。ぽん美は剣と銃を携えて魔物の
群れに突っ込み、一瞬で殲滅させた。
「ぽん家に降りかかる火の粉はぽん美が振り払う!」
ようやくポンガードに辿り着き、ぽん太は水晶に手を翳した。
「みんなありがとう。これからもみんなで世界の平和を守って
いこう。」
ぽん太が水晶に力を送るとポンガードは沈み、境界を越えた所で反転
して上昇していった。
下方から爆音が響き、衝撃波に見舞われたが、何とか海面まで上昇。
そのままぽん家の敷地まで航行し、ポンガードはぽん家の敷地に
すっぽり嵌まり、元のぽん家に戻った。
「カーット!椪野秀明監督最新作『椪仮面雷打』これにてクランク
アップになります。」
「あ~終わった、終わった。」
「思ったより長い撮影になったな~。」
撮影スタッフ達はやり切った充実感から満足そうな表情で機材の撤収に
入った。
「親父、みんな、お疲れ様。」
ぽん太が皆に労いの声をかけた。
「何を言っておる、ぽん太。儂はこっちぢゃぞ。」
「悪い、悪い。こっちは親父の若い頃の役の人だったね。
半田椪人さん、お世話になりました。」
「こっちこそ。公開楽しみにしてるよ。」
ぽん家一行は撮影所を後にして帰宅した。
「しかし、不思議な縁もあったもんぢゃのう、ポンシロウ。」
「全くだ。椪出輪具と一緒にKに連行された時はどうなることかと
思ったけど、椪野監督があの戦いを見てたらしくて今回の映画を
思いついて出演を打診されることになるとは思わなかったよ。」
「ところでぽん美。」
「何だ?ぽん太。」
「σ( ̄∇ ̄;)を庇って死ぬ前に何て言おうとしてたんだ?」
ドモン!
「と、突然何を…そんなの関係ないだろ!」
ぽん美は首まで真っ赤になりながらぽん太に空手チョップを入れ、
ぽん太は首から下が地面に埋まった。
後日・・・
ビシィッ!ビシィッ!
ぽん美「店訪問が滞ってるぞ!はよ行ってこい!」
ぽん太「で、でも、も、もうお腹いっぱいで食べられません・・・」
ビシィッ!ビシィッ!
ぽん美「料理が売り切れてるぞ!早く次の料理を出せ!」
ぽん太「は、はい・・・ただいま・・・」
ビシィッ!ビシィッ!
ぽん美「ペンギン便が届いた!早く次の食材を発注しろ!」
ぽん太「は、はいぃ~・・・」
「くそう・・・鞭だけじゃ・・・蠟燭も欲しい・・・
も、もっと・・・もっと激し・・・」
・・・
ぽん太がとうとう闇落ちしてしまったように見えんでもないが、
ぽん家は変わらず平和なようだ。
おしまい
あとがき
ふともしもぽん家が影で地球の平和を守っていたらと思いついて
構想を練ってみたら意外とネタが出てくるもので、気が付いたら
とてつもなく壮大なストーリーになってしまいました(;'∀')
今回は書く時間がなかなか取れなくて1話を書いてからここまで
1年以上かかってしまいました(-_-;)
昔から国語が苦手だったので中々いい文章が思いつかず、途中で
ネタを変えたりしつつ、やっとここまで来ることが出来ました。
前回の夢オチは賛否両論だった上に二番煎じは良くないので何か
いいオチはないかと思案した結果、映画撮影オチに落ち着きました。
現実だと思い込んでいた方々、サーセンでしたー!
今回もパクリネタ満載でオリジナリティーが全くない日記ですが
最後まで読んでくださった方に深くお礼申し上げます。
さすがに次を書く気力はもうないので終わりにさせてください…
サヨナラ (ぽ ̄□ ̄*)サヨナラ(ぽ ̄□:;.:... サヨナラ(ぽ ̄:;....::;.:. :::;..
完結 お疲れ様です。
暫くは、ゆっくりしてくださいね...
また、連載思いついたら拝見にきますね。
連日の猛暑、相次ぐ地震などにくれぐれもご注意してお過ごし下さい。
いつも楽しみにしていたので最終回は名残惜しいです。
時間をみつけて最初から読み直してきますね(`・ω・´)b
なにはともあれ、連載終了お疲れさまでしたm(_ _"m)
ニコ店では相変わらずぽん美さんがぽん太さんをしごいているようですね。 又、穏やかな日常に戻ったようです^^
楽しませてくださり ありがとうございましたm(__)m