Nicotto Town



戦え‼ぽん家 タヒ闘‼ポンデス戦

「「「「「・・・‼」」」」」

ポンデスの桁違いの強さに5人は絶句していた。

「いかん…皆戦意を喪失しかけておる…一か八かやってみるか…」
ぽみ平は起死回生の秘策を使うことにした。

「我が神よ!我らに力を貸し給え‼」
ぽみ平から立ち上った光の靄が契約している神々の姿を象り、4人に
吸い込まれていった。

「みんな!儂が契約している神々の力を与えた!今一度攻撃を!」

「よ、よおし!チョメチョメ波ーッ‼」
ポンシロウが両掌からエネルギー波を、

「気椪砲ーッ‼」
ぽん子Ⅱが巨大な闘気弾を、

「気椪斬ーッ‼」
ぽん美が円盤状の闘気塊を、

「魔椪光殺砲ーッ‼」
ぽん太が高密度に収束した闘気の光線を、

4人の攻撃がポンデスに直撃したが、然程効いてはいないようだ。

その時、ぽみ平は両手を上に上げながら高くジャンプしていた。

「みんな~!みんなの力を少しだけ儂に分けてくれ~!」

その様子を見た4人はある技を思い浮かべて驚愕した。

「お、親父?」

「ま、まさか?」

「つ、使えるというのか?」

「あの、伝説の技を?」

「「「「で、でも、あの技ならあるいは…」」」」

「ミナポインーッ‼」

「「「「…って、そっちかよ‼」」」」

4人の落胆とは裏腹にぽみ平が放った雷撃は4人の力を上乗せした
凄まじい轟雷となってポンデスに降り注いだ。しかし、その轟雷も
ポンデスの薄皮一枚を僅かに焦がすのみであった。

「なかなかやりますね。でも飽きてきましたのでそろそろ終わりに
しま…ヘ…ヘ…( >д<)、;'.・ ヘッキシ!」

ポンデスのくしゃみで凄まじい暴風が発生し、5人は吹っ飛ばされた。
皆空中で体勢を整えて着地したが、ぽん太だけは体勢を整えることが
できず、壁に頭を打ち付けた。

「大丈夫か?ぽん太。」
ぽみ平がぽん太の傍に駆け付けた。

「あ、ああ…でもおかげで彼奴を倒せそうな技を思い出せたよ。」

「本当か?」
期待に目を輝かせるぽみ平。

「ああ、今からそれを発動させる。」
ぽん太から立ち上った光の靄が古代神の姿を象り、4人に吸い込まれた。

「親父、今から彼奴に十字斬りを仕掛けるから続けて切り返しを
放ってくれ。」

「構わんが、そんなことでは彼奴は倒せんぞ?」

「そんなことは分かってる。まずは検証だ。いくよ。」

「あ、ああ…」

ぽん太とぽみ平は剣を持ってポンデスと相対した。

技の発動に入ったぽん太が青白く光った。
「十字斬り‼」

ぽん太から現れた光の線がぽみ平に伸びてぽみ平も青白く光った。
「切り返し‼」

するとぽみ平の一振りでポンデスの肉体に傷がついた。
「「十字返し‼」」

「やった!ポンデスを傷つけることができたぞ!」
ポンシロウは歓喜の声を上げた。

「ぽん太…今のは一体?」

「これが須秘瑠椪を封印するきっかけとなった秘められし力、
『連携システム』だ。」

「連携システム?」

「そう。登録した仲間が放つ技が繋がると、威力が倍増するんだ。」

「しかし、倍増するにしても限度があるぢゃろ?」

「さっきの技を見なかったか?あれが2倍程度の威力だと思う?」

「言われてみるとそうぢゃのぅ。あれは何倍だったんぢゃ?」

「2人だと2×2の4倍だよ。そして3人になると4×4の16倍。4人に
なると16×16の256倍。」

そこまで言ったところで4人はこれでもかというくらい目を大きく
見開き、口をあんぐり開けてフリーズした。

「ま、まさかとは思うが…これが5人になると…⁉」
ぽみ平は恐る恐る尋ねた。

「お察しの通りだよ。5人になると256×256の65536倍。1人20人力
でも軽く100万人力超えを叩き出せる。ポンデスを倒す方法は恐らく
これ以外にはない。」

「「「「・・・‼」」」」
しれっと告白したぽん太をよそに4人は茫然と立ち尽くした。

「と、とにかく、できるかやってみよう。ポンシロウ、いくぞ。」

「あ、ああ…」

ぽん子Ⅱとポンシロウがポンデスに相対した。

技の発動に入ったぽん子Ⅱが青白く光った。
「いくぞ!ドラゴンブレイク‼」

光の線がポンシロウに伸びてポンシロウも青白く光った。
「アイスボール‼」

「「閃いた‼ドラゴンボー…」」

「ス、ストーーップ‼それだけはやめろーーッ‼」
ぽん太は2人の連携の発動を全力で阻止した。

「ええ~?せっかく発動しようとしたのに何で?」
ポンシロウは不平そうに唇を尖らせた。

「い・い・か・ら・や・め・る・ん・だ‼」

「わ、分かったよ…」
鬼気迫る形相で迫るぽん太を見たポンシロウは不承不承ながら
引き下がった。

「何かよく分らんが今度は儂とぽん美でやってみよう。」

技の発動に入ったぽみ平が青白く光った。
「ワンオブサウザンド‼」

ぽみ平から現れた光の線がぽん美に伸びてぽん美も青白く光った。
「ラブアンドピース‼」

「「閃いた‼ワンピー…」」

「だからやめーーい‼」
またしてもぽん太が連携の発動を全力で阻止した。

「何ぢゃ。やれと言っておいて止めるとはどういう了見ぢゃ?」

「やって欲しいのは山々なんだけどそれだけはダメなんだ‼」
理不尽な気苦労が絶えないぽん太だった。


「やっと三連携が繋がるようになったけど。焼打ち‼」

「肉剃髪刀‼」

「神経蝕‼」

「繋がらなかったか…」

「「「焼肉剃蝕‼(税込み1,782円)」」」

「繋がらなかった落胆より連携名に対する脱力感の方が大きいような
気がするのは気のせいかのぅ?」

「気のせいだろ。とにかく続けるんだ。葬送の組曲‼」

「フリーラッシュ‼」

「天撃連‼」

「ダメだったか…」

「「「葬送のフリー…」」」

「お前ら、ええかげんにせーーい‼」
またしても連携の発動を全力で阻止したぽん太は先行きに不安を覚え、
眉間をつまんだ。


「三角蹴り‼」

「ゲッ!(꒪ꇴ꒪|||)技被りかよ!三角蹴り‼」

「クッ!数被りか…七支刀‼」

「それもここまでだ!無拍子‼」

「クソッ!繋がらなかったか…」

「「「「三三七拍子‼」」」」

「「「「「・・・」」」」」

「気、気を取り直して…鎮圧壊‼」

「コブラスマッシュ‼」

「ブラスター‼」

「ドレインダンス‼」

「やはりダメだったか…」

「「「「鎮コブラブラダンス‼」」」」

( -_-)○))`ω゚)!・;’.グハッ
∑(゚o゚C=(__;バキッ

ぽん美とぽん子Ⅱが般若のような形相でぽみ平とポンシロウを
しばいた。


「ハァ…ハァ…ハァ…」

連携システムで猛攻を続けるも、5つ目の連携がどうしても繋がらず、
5人は疲弊していた。一方でポンデスは何事もなかったかのように
涼しい顔をしていた。

「み、みんな…あとどのくらい力が残ってる?」
ぽん太が尋ねた。

「あと1回が限界ぢゃな。」

「ポンシロウもだよぅ。」

「クッ…あと1回が限界か…」
ぽん太は歯噛みした。

「ぽん太。あと1回やってみよう。ダメなら撤退も考えなければ
ならん。」

「何を言うんだ、親父。せっかくここまで来たっていうのに。」

「命を粗末にするでない。生きてさえいれば反撃の機会は必ず訪れる。
引き際を誤って全滅しては元も子もないぢゃろ。」

「分かったよ、親父。みんな!最後の力を振り絞ろう!」
5人は意を決してポンデスに対峙した。

技の発動に入ったぽみ平が青白く光った。
「太陽風‼」

ぽみ平から現れた光の線がポンシロウに伸びた。
「千戦線閃‼」

ポンシロウから現れた光の線がぽん子Ⅱに伸びた。
「体当たり‼」

そしてぽん子Ⅱから現れた光の線がぽん太に伸びた。
「クソッ‼とうとう繋がらなかったか…三山惨散‼」

誰もが諦めかけたその時、ぽん太から現れた光の線がぽん美に伸びた。

つづく

アバター
2024/08/01 18:37
長い戦い…みんながあきらめることなく戦い続ける…
いつかは、決着の時が来る。…その時まで諦めないで頑張れ…
アバター
2024/07/30 19:49
ぽん家とポンデスの戦い。ぽん太ガンバレ! もう一息かな・・・。 なんか終わってほしくないです。
アバター
2024/07/29 23:49
「帰ろう。帰ればまた、来られるから。」
思い出しつつ、いよいよ大詰めですね(`・ω・´)



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