『テコンドー教室の時にいじわるなことを言うお兄ちゃんがいるんだ。ほんと嫌いなの～！＞＜』　

　

『えっ、なんて言われるの？』　

　

　

『小大頭（頭でっかち君みたいな感じかな）って言ってくるの。もー！』　

　

　

『どのお兄ちゃん？』　

　

　

『黒帯の今年中学生になったお兄ちゃんだよ。ちょっとRくん（私の兄の息子。息子にとっては従兄弟）に似てるの。でも性格は全然違うよ～顔は結構イケメンなの←ｗ　僕と同じ時期に入った同じ青帯のお兄ちゃん（←優しい）とよく一緒に話してるお兄ちゃんだよ。そのお兄ちゃんだけがいつも僕のことを小大頭ってからかうんだ（*H*）＝３』　　　

　

　

　

誰かしら？そんないじわるそうな子なんていたかな？　

　

　

　

『人の見かけをからかうのはよくないことだし、今度言われたら人の外見のこと言っちゃダメなんだよって言うといいよ。』　

　　

『うん、分かった』　

　

　　

　

という会話を息子とした。　

　

　

　

　

さて金曜日。　

　

　

　

『ママ、あのお兄ちゃんだよ！』　

　

　

　

とこっそり私に教えてくれる。ああ、あの子か、別にそんな悪いイメージないんだけどな。でもちょっと様子を見ておくか。　

　

　

　

　

さて練習が始まり、しばらくすると道場の黒帯のお兄ちゃん４人がコーチに呼ばれる。お兄ちゃんたち４人は手に格闘技パンチクッションボックスを装着。下の子達のキックをそのボックスで受けるという訓練が始まった。

　

　

コーチが子どもたちに『好きなところに並べー』と声を掛けると、子どもたちが各々走ってそれぞれのお兄ちゃんの列に並ぶ。　

　

黒帯のお兄ちゃんたちはみんな優しい子ばかりなので（というかコーチが礼儀に厳しいのもあるのかな。基本みんないい子な気がする）、きっと息子は自分をからかうお兄ちゃん以外のところに真っ先に行くだろうなと思っていたら、　　

　

　

　

　

　　

　

え？え？・・チョットマテ。なんで？爆笑　

　

　　

　

練習が始まると、めっちゃふたりとも笑顔やん。なんかキャッキャ話しよるし。　

　

お兄ちゃんは小さい子たちに対してちゃんと姿勢を低くしてあげたり、蹴りやすいようにしてくれたり、やっぱりすごくいい子ですばい。　

　

確かに息子に『小大頭』と声をかけていたけど、なんていうか『よっ、頭でっかちくん』みたいななんていうの、親しみを込めて呼んでいる感じ。悪意みたいなものは私から見て感じられなかった。書いてみると悪口っぽいんだけど、ニュアンス的に悪口ならもっとひどい言葉を使う気がする。

　

　

　

　

練習のあとに『あのお兄ちゃん嫌いって言ってたから、絶対並ばないと思ったら、真っ先に並んでたね。どゆこと？笑』というと、『うん！一緒に練習したよ！』と。　

　

　

　

もー、よーわからんｗ　　

　

　　

　

　

『せーは自分の頭がでかいの嫌だっていうから、きっと悪意を持ってからかわれたって思ったのかもしれないけど、ママが見ている感じではお兄ちゃんから悪意みたいなものは感じられなかったかな。むしろ親しみを込めて呼んでる感じ。だからお兄ちゃん、せーのことが嫌いで言ってるんじゃないと思う。そもそもせーだってお兄ちゃんが嫌いだったら並ばんでしょｗでも言ってほしくないのなら、自分でそのあだ名はやだって言っていいと思うよ』　　

　

『ほんと？僕のことが嫌いじゃないならいいや。あはははは←』　

　

　　

　

・・・・単純。　

　

　

　

まぁでもやっぱり心配してたから、実際にはそう自分が心配しているほどおおごとじゃなくてよかったよ。苦笑