自作駄文
- カテゴリ:自作小説
- 2024/07/06 08:48:03
ぽっくりぽっくり進める馬から白いドーム型の天井の
大きな東屋が見えてきた。
これは…わたしの知ってる東屋と違う。
わたしが知っているのはもっとこぢんまりとしていて、
2~3人座れる丸いテーブルがあり、そこをぐるりと椅子が囲んでいる感じだ。
でもこの東屋は、優に7~8人は座れそうな大きなテーブルが真ん中にあり、
更にサイドテーブルや大きめのワゴンが置いてあってもまだ余裕がある。
これを東屋と言っていいのか?
そしてテーブルの上には、お茶の入ったポットに様々な軽食。
デザートスタンドには色々なケーキが所狭しと並べられていた。
あの大きな荷物はこれだったのね…。
というか、まさかこれ、二人で食べるわけじゃないよね?
わたし達が近づくと、侍女たちが頭を下げて迎えてくれる。
そんな中、侍女頭が怪訝そうな声で、
「あの、メディオ殿下はご一緒ではないのでしょうか?」と問いかけてきた。
メディオ殿下…こっそりついて来てるのバレてましたよ。
殿下は椅子に腰をを下ろしたままため息をつき、
「湖の辺りにいる筈だから、誰か迎えに行ってやってくれ」と言った。
護衛騎士の甲冑をまとったまま、ガショガショとメディオ殿下がやって来た。
「ごめん。本当に本当に邪魔するつもりじゃなかったんだ」
と、しょんぼりして私に謝罪してくるメディオ殿下。
わたしは、構わないですよと笑顔で返し、殿下も仕方なさそうに肩をすくめた。
フラッシュモブは受ければいいですが、
外した時は最悪ですねw
侍女たちも、フラッシュモブが始まるのを、緊張の面持ちで待っていた。
すみません、もう、フラッシュモブ展開から、離れますね。