舞台『刀剣乱舞』の新作公演。ちょっとだけネタバレ
- カテゴリ:日記
- 2024/06/10 09:35:55
前提条件。
■どのメディアでもゲーム『刀剣乱舞online』準拠
■2.5次元の舞台『刀剣乱舞』(略:刀ステ)はシナリオが全部、繋がっている
■刀ステの脚本家は『血液が緑色している』とファンから言われている
■今作のテーマは、ゲーム内のイベント『特命調査:慶応甲府』
■歴史上の人物は、新撰組(実力派俳優さんばかり)
■新撰組に元の主がいる刀剣男士ばかり出演
■2年以上前のゲーム内イベント『大侵寇』にて、三日月宗近が目的があって(記憶を保持したまま、単独で時間跳躍をしている)ループしていることが判明している
記憶媒体の創作でよくある設定なのですが、円盤(CD、DVD、Blu-ray)は、どれだけ聞いたり、見たりしても、収録された状態なので、シナリオには変化がない。
だから、同じものを一周して、また巻き戻って、同じ結末を見ている。ってことです。
さらにゲームだとプレイヤーは制作会社が作っているシナリオをなぞって、何度も同じイベントだったり、MAPだったりをプレイしています。
たいていのゲームではレベル要素やアドベンチャーならフラグがあって分岐していきます。
一度目はクリア(ベストエンド)に辿りつけなくても、知識が蓄積していけば、クリアできるようになります。
これをSF的(もしくはメタ的)に考えると、たくさんの並行世界(パラレルワールド)を作りながら、正史(ベストエンドに向かうための一本道)に辿りつく。
クリアしてしまえば、正史に全部、上書きされて、その他の並行世界はなかったことになります(記憶としては残りますが、バッドエンドが好みは少数派かと)。
もし、ゲーム内のキャラクターに意志があったら?
というわけで、メディアによって理由は様々なのですが、三日月宗近が記憶を保持したまま、並行世界をさまよっているのです。
そんな三日月宗近を救えるのは、鋼鉄の意思を持った審神者(プレイヤー)と初期刀(始まりの一振り)だけなのです。
ゲームでは『本丸強襲』を察知した三日月宗近が単独で動いて、審神者たちが協力し合って、初期刀と共にボスを叩き斬って、霊力がほとんど枯渇した三日月宗近を取り戻す、という胸アツ展開なのです。
が、しかし、そうならないのが2.5次元。
脚本家がアレンジしてきますからね。
『刀剣乱舞』ミュージカル(略:刀ミュ)では『初期刀が不在(折れたとは言わないでおこう)』、その際に『初期鍛刀も消失している』、その戦場にいたのは、三日月宗近、鶴丸国永、山姥切国広が確定していて、残り二振りがいることが、最新作の『陸奥一連』にて判明。
ミュ本丸の審神者は、それを嘆いていて、三日月宗近は初期刀が本丸に帰ってくる可能性を探して、単独で時空跳躍をしている……っぽい。
鶴丸国永は今いる仲間を本丸に戻したいから、さまよっている三日月宗近を審神者の元に戻したい……と思っているっぽい。
刀ステでは三日月宗近は円環を巡りすぎて(ループしすぎて)、ほとんど実在を留められなくなってしまい、歴史的異物(仮想敵と同じ)になってしまったので、初期刀である山姥切国広にワザを自分を斬らせて、こじれた結いの目を断ち切ろうとする。主と本丸を山姥切国広に託す。
が、しかし、それを許せる山姥切国広ではなく、円環に自ら飛び込んでいき、三日月宗近を救える未来を模索中。(『山姥切国広 単独行』にて判明)
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『特命調査』ゲーム内でもレアイベント。
本丸に時の政府から入電があり(ムービー付きのイベント)、『放棄された世界』へのルートを一時的に開くから、名指しされた刀剣男士を部隊に編制して、政府から来た監査官、もしくは先行調査員(以下、政府刀)が戦いぶりに評定をつける。
名指しされるのは初期刀であり、戦場は初期刀にとって馴染みがある(というか因縁の地)であり、政府刀とも縁がある。
『放棄された世界』とは、歴史修正主義者の手によって、時間遡行軍が大暴れをしてしまって、大幅に歴史が狂ってしまい、審神者たちが刀剣男士をどれだけ派遣しても、修正することは不可能なIF世界のために、他の人間たちがさまよいこまないように、時の政府が無理やり封印した世界。
歴史の枝葉、とも呼ばれる。
元凶になった人物(時間遡行軍に乗っ取られた歴史上の人物)を初期刀が斬り捨てて、クリア(ベストエンド)にすることによって、『放棄された世界』は歴史から消失して、政府刀は本丸に正式に審神者の刀として所属することになる。
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そんなわけで『慶応甲府』は加州清光のための『特命調査』です。
どう考えても新撰組の誰かを斬るんだろうな、って展開です。
歴史的には新撰組が函館(五稜郭)に行く前です。
しかも歴史上の人物のキャストの中の沖田総司がだんだら模様の羽織ではなく、洋装をしているのです。
加州清光は沖田総司の愛刀(池田屋事件で折れている)です。
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初日公演組の感想を読まなくても、沖田くんかー。となります。
似たり寄ったりの展開をすでに刀ミュの『幕末天狼傳』していますからね。
確かに今作の実行犯は沖田くんでした。
理由もきっちりとありました。
ただ『放棄された世界』を作った人物は他にいたのです。
真犯人は時の政府に悟られないように綿密に計画を立てて、沖田くんに託すのです。
歴史上自分が死ななければいけないのなら、それすら足台にして、尊敬しているひとの『夢』を叶えたい、と。
その『夢』は沖田くんの『夢』でもあり、新撰組を結成することになった、田舎の百姓だった青年たちの『夢』でもありました。
『放棄された世界』に刀剣男士を呼び込むことによって『夢』は最高の形でクライマックスを迎えて、消失しました。
今回、敵対した歴史上の人物たちは死ぬべき命だと知っていて『夢』を叶えるためだけに動き、刀剣男士に斬られて、満足して消失していきました。
おっと、大きなネタバレを避けて垂れ流したら、傍迷惑な介錯役を刀剣男士に任せた元の主たち、って展開ですね。
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刀ステなので、当然、山姥切国広(正確には『影』と呼ばれ、時間跳躍している個体)も出てきて、わざわざ戦力増加させるために、『特命調査』をさせるほどの大きな歴史改変に手を貸している、ということが判明。
最高にエグい(誉め言葉ではない)。
かつての味方ですら、目的のために、利用しているとか。
この辺、人間じゃなくて、刀(モノ)なんだなぁって感じです。
やっていることが、すでに歴史修正主義者とどう違うのか、私にはわからない。
刀ステ、脚本家さんが生きている内に完結するんでしょうか。
新作公演が増えていく度に『三日月宗近が戻ってくる解決策とかあるの?』って気分になりますね(ためいき)。
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キラキラがようやく溜まったので、いそいそと引き換えをしました~。
こんなときでなければ黄色なんて、選ばないので新鮮です。
キラキラは来月多分浴衣なので、そちらを見てから交換するアイテム決めようと思っています。
色んな見方、そらさんの対する思いが伝わってきますよ~
キラキラ交換されたのですね。
たまには選ばないお色もいいかも。
とってもお似合いですよ^^