Nicotto Town


モリバランノスケ


お蝶の願い

今朝は、午前5時頃に、一度目が覚める。小用をたし、再度床につく。起きたのは、午前9時半。
その間、夢一つ見ることの無い、深い眠りに落ちた様である。私は、それから、何時もの様に
GoingWithinから自己流にアレンジした瞑想を。

心と体のバランスを整えて階下に降りる。洗顔をして、身なりを整え、LivingRoomへ。Tableには既に我がFamilyの面々が、顔を揃えて、私を待っていた。皆、(遅いですね)と、言いたげな表情。(頂きます)と、声を合わせてBreakfastを始める。皆んなが、夫々に自分で用意した食材(料理)を楽しむ。それから、談笑の時間へと移って行く。

今朝は、最初に言葉を発したのは、アオコであった。丸く黒い瞳を、クリクリさせながら、
(私、この世に出てくる前に、母に言われていた事を思い出しました)と、前置きして、語り始めたのである。

○あの世に移った後も、世の常識に塗れてはなりません。私は、経験者なので、良く分かっています。貴女のあの世での生涯は、それは過酷なものと成りましょう。どんなに世の荒波に揉まれようと、決して絶望しては成りません。

そして、時々は、この世の事、私のことを忘れずに思い出して欲しい。と、いうよりは、思い出さなければ駄目です。けれども、それはなかなか難しい事です。世俗の常識の中に塗れていては見えてこない。五感では捉えられないが、難しく考えるこ事は、ありません。思い出すと言う、素直は気持を、忘れないで下さい。

あなたが、これから向かおうとしているあの世
と、今存在しているこの世を結ぶ橋は何だと考えますか?。それは、言葉ですよ。でも、それは、言語ではありません。例えば、絵描きなら
それは絵画、詩人ならそれは詩歌、彫刻家なら彫像に当たる、広い意味での言葉になります。

ですから、貴方にとつて、この世とあの世を結ぶ橋は、私を思い出すという事です。少し、難しかったでしゃうか!。

では、今から、橋を渡るのです。
・・・・・どうか、無事に渡れますように!○

アオコは、お蝶の願いを、反復するかのように
、ここまで喋ると、宙の一点を見つめて沈黙したのである。




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